ランチ選択権

太陽がまぶしい。

朝からリハーサル。
終わった後のランチは近くの中華へ。

 

店に入る前の看板には
本日のランチメニューと、
3種類くらい手書きで書かれている。

その中で私は、

“エビと卵のエビチリソース炒め定食”

これにしようかな、とふわりと決めた。

 

店内はサラリーマンで賑わっていた。

「そうか、ランチタイムなんだ」

ランチメニューは豊富だった。
上の看板のメニューに加えて、
定食8種類くらいあっただろう。

周りをふと見渡す。

すごい確率で、
みんな同じメニューを食べていた。

 

それがなんと、

“生姜焼き定食”

迷いなく西川氏はそれに決めた。

私は迷った。

みんなこれを食べているということは、
これが相当美味しいのだろうな。
しかし、私はさっき、
“エビと卵のエビチリソース炒め定食”
これにしようと決めたではないか。

・・・ここで変更するか!?
・・・それとも貫くか!?

・・・・・

待て。落ち着け。
ここは中華料理屋だぞ。
そうだ、ここは中華料理屋だ!

生姜焼きも少し食べたいけど、
ちょっとおすそ分けしてもらえばいい。

そう勝手に決めて、

“エビと卵のエビチリソース炒め定食”

ファイナルアンサー。

 

ぼくらはいつだって選択して生きている。

 

CYA!

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