海底に眠る宝石

予定が無くなってしまって、
とても悲しく寂しい気持ちになった。

ショックで落ち込んだんだな。

 

“誰かと会う予定が無くなる”
それはイコール
“また次に会えばいい”
それまでの待ち遠しさも、
楽しみにしてしまえばいい。

だからそういう時は、
とてつもない悲しみというよりは、
「残念だけど、また〜」
みたいな気持ちくらいなもんだ。

 

だけど、
今回無くなってしまった予定というのは、
機を逃してしまったような感じで、

「もう少し早ければ」

そんな出来事だったもので、
もうその貴重な機は、
二度と戻って来ないんだな。

だからもう、
宛ても無く歩き続けてしまったよ。

月がキレイだったここはどこだっけ??

 

海を潜っていたら、
海底にとてもキレイな宝石を見つけて、
それをどうしても拾いたい。

でもこのままそっちへ潜り続けてしまえば
息が持たず酸素不足で、
苦しくて死んでしまうかもしれない。

それとも一度水面に出て、
呼吸を整えてもう一度潜ろうか。

二択しかない。

一度水面に出たらもう、
海底のキレイな宝石は、
二度と見つけることが出来ない。

そんな話を思い出した。

 

キレイな月。

ああ、そうだ。

この辺だったな。
思い出せるならまだマシだろう。

 

だいじょうぶ。

思ったより全然元気だ。

 

それに心の何処かで
「これで良かったかも」
そう思ってる自分も居たりして。

 

Seeya!

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