うそつき涙の置換法

色々な感情が入り乱れて、
西川氏と話をしていたら、
思わず涙が流れてしまって。

落ち着いた頃、西川氏は笑って言った。

「あの日みたいだった」と。

あの日。

ツアー先のセブンイレブン。
重たい荷物を一度部屋に戻し、
頼まれていた弁当をひとりで買いに。

レンジで温めてもらって、
手渡された袋を持ったつもりが、
握力が入らず落としてしまった。

その中にカレーうどんが入っていたので、
レジ前の床がカレーまみれになってしまって、
お店の方が丁寧に掃除をしてくれた。

何よりすごく優しくて。

申し訳なくて。

カレーうどんは、そのまま持ち帰った。

 

迷惑をかけてしまったことと、
ドッと出た疲れのピーク。
西川氏に届けた時、
カレーまみれの私を見て、
「どうしたの!?」と驚いた。

 

その時に感情が一気に崩壊してしまい、
子供のようにヒックヒックと、
呼吸もうまく出来ずに必死に、
「シェブンイレブンの人に、シェブンイレブンのー」
泣きながら一生懸命、説明していた。

その後、必死でカレーうどんを食べた。

思い出すだけで笑える。

あれは何年前だろう。

 

今回、思わず溢れた涙は、
その時とは違う涙だったけれど、
そのことを思い出して笑った。

前回は優しさに触れて、
自分が情けなくなって、
緊張の糸が切れたような涙だったけれど、
私が今回流した涙の理由は、

「嘘をつかれているんだと思う。」

ただそれだけだった。

悲しい涙だった。

「それも優しさかもしれないよ」

そうだよね。
そうかもしれない。

それならその優しさに、
「ありがとう」そう思おう。

「ありがとう」の涙に変えよう。

早く大人になりたいぜー。

 

Seeya!

 

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