寄席ギグあとがき -ご冥福をお祈り申し上げます-

いいお写真!
3日間無事に終わってひと安心。

カメラマンの小川くんも三日間、
お写真を撮ってくださいました。

最後は彼のお写真でみんなでフィニッシュ!

07.05(Wed)-07.07(Fri) 東京・四谷 Outbreak!
“今夜、四谷の地下室で。寄席ギグ”
出演:ドブロク / the8flag / GCAC / ファジー / 工藤ちゃん / TOW+天野玲央(艶街) / テキ屋平野勝之 / ラ・サプリメント・ビバ / Andare・Andare member:Key.Vo.国吉亜耶子 / Gt.Cho.佐藤学 / Gt.Cho. 星直旗 / Dr.Cho. 西川真吾

その間、ずっと考えていたことがあって。

最後の曲の前で話したけれど。
そのことについて少し書こうと思う。
自分の気持ちを整理するために。

前回のOurbreak!のステージは3月26日だった。
忘れもしないあの夜のこと。

その日のブログにも書いてあるけれど、
やっぱり私の性格なんだろうと読み返して思う。
何となく、書いているんだな。

3.26 四谷Outbreak!:飛ばされた言葉への応戦

「その声は藍色の空で星になる」という曲がある。
歌から始まる曲なのだけれど、
冒頭イントロ部分の歌詞に「君」という言葉がある。

その合間に「君とか言ってんじゃねーよ」そう言われた。
私は「あなたのことじゃないですけど」とか、
「誰だよ」と言いそうになったが、
もう歌が始まっていたのでそれを止めるのは不本意だ。

だから気にせずに歌うことにした。
そのジャッジを下すまで実際は15秒くらいなのだろうが、
1分くらい考えたような気分だった。

MC中なら良かったのに、そう思った。

だからどの曲でも、
「君」という歌詞が出て来る度に、
その方をわざとじっと見た。

ライブが終わる頃。
最終的には「かっこいいよ!」なんて、
拳を上げてくださっていたので、
きっとその戦い方は間違っていなかったんだろう。

ライブが終わって話したい。
そう思っていたが、
気が付いたら帰ってしまっていて。

その日のブログにも書いてあるが、
Outbreak!にもちょくちょくいらっしゃると聞き、
いつかお会いできるだろうと。

その時には話せたらいいなぁなんて思っていた。

 

思っていたのだけれど。

その時に野次を飛ばした方は、
パンクロックバンド「アナーキー」の元ギタリスト、マリさんだった。

マリさん。

逸見泰成さんが6月4日にお亡くなりになられた。57歳。
そのことを知ったのはネットニュース。

「次が無くなってしまったじゃないか。」
やっぱりあの日しかなかったんだと痛感した。

ずっとその日のことを思い出していた。

だから自分でも気づかない程に、
後悔しているという自分に気が付いた。

気付かされた三日間だった。

ずっとずっと考えていた。

そんな気持ちを持ったまま、
ドリンクカウンターの奥の方で、
共演者のライブを見ていた。

ふと横を見たら、
こんな写真立てがあった。

生まれて死ぬまで少しの間
好きに生きよう
早かれ遅かれゴールは一緒
急ぐ事なんてないよね

 

きっと話をしたら、
こういうようなことを言ったのだろう。

こんな形で話してくれた。

「そうですか、そうですよね。」

私は勝手にそう話した。

「ありがとうございます」

お写真に向かってそういった。

この企画が、
三日間という意味は大きかった。

みんな。
誰一人欠けることなく。
全員一緒にゴール出来た。

それは本当に本当に嬉しいことだった。

 

「またね」と言える喜び。

 

「またね」が絶対ではないということ。

 

いつ何処で何があるか、
誰にもわからないから。

 

マリさん。
聴いて下さってありがとうございました。
突っ込むほどに歌詞を聴いていただけたこと、
本当に嬉しかったです。

 

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

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