空へ旅立った

展望台の上から見下ろしたら、
こんな渦巻く海が。

穏やかな砂浜のすぐ側に、
こんなに激しい表情があるなんて。

海はやっぱり広く、そして深い。

 

海のあらゆる表情を空はいつでも見ている。

真っ白な大きな鳥が、
翼を広げて飛んでいるみたいだ。

 

8.26 いわきONA FES 2017:合わせた手のひら

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砂浜にいる時、
母から電話が鳴った。

第一声ですぐにわかった。

良くないことだ。

 

大切な方が亡くなってしまった。
太陽のような笑顔の方。

母方の祖父の一番下の弟。

祖父の兄弟がこれで、
みな天国へ行ってしまった。

大きな節目を迎えてしまったような気持ちで。

「あやちゃん」
ハスキーな声が忘れられない。
いつだって笑顔で「ヒヒヒ」と笑っていた。

歌うことがとても好きだった。

誰かの親戚の結婚式やお祝いで、
良く歌っていた。

「マイウェイ」「愛の讃歌」

聴いた覚えがある気がするよ。

歌声まではっきり覚えている。

すごく上手だったから。

 

旅立ちにぴったりの空。

兄弟全員と再会出来たかな。
先に逝った私のおじいちゃんと
「ヒヒヒ」と笑っているかな。

やっぱり、会いたかった。

 

すごくさみしいです。

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