展望台の上から見下ろしたら、
こんな渦巻く海が。
穏やかな砂浜のすぐ側に、
こんなに激しい表情があるなんて。
海はやっぱり広く、そして深い。
海のあらゆる表情を空はいつでも見ている。
真っ白な大きな鳥が、
翼を広げて飛んでいるみたいだ。
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砂浜にいる時、
母から電話が鳴った。
第一声ですぐにわかった。
良くないことだ。
大切な方が亡くなってしまった。
太陽のような笑顔の方。
母方の祖父の一番下の弟。
祖父の兄弟がこれで、
みな天国へ行ってしまった。
大きな節目を迎えてしまったような気持ちで。
「あやちゃん」
ハスキーな声が忘れられない。
いつだって笑顔で「ヒヒヒ」と笑っていた。
歌うことがとても好きだった。
誰かの親戚の結婚式やお祝いで、
良く歌っていた。
「マイウェイ」「愛の讃歌」
聴いた覚えがある気がするよ。
歌声まではっきり覚えている。
すごく上手だったから。
旅立ちにぴったりの空。
兄弟全員と再会出来たかな。
先に逝った私のおじいちゃんと
「ヒヒヒ」と笑っているかな。
やっぱり、会いたかった。
すごくさみしいです。