10月31日のライブへ向かう途中。
駅のホームで電車を待っていた。
小さな女の子が、
「すみません、これ開けてください。かたくて」
そう言って、
ジュースのペットボトルを差し出した。
「はい」開けて渡した。
「ありがとうございます」
そう言ってジュースを飲んだ女の子は、
ホームでクルクルーと踊っていた。
チラチラとこちらを見ながら。
ちょっと離れたところからやって来て、
私と彼女の間には何人も大人は居たのに、
わざわざ私のところまで女の子は来た。
同じ年齢くらいと思ったのかな。
それとも力持ちに見えたのかな。
そのことを思い出しながら、
考え事をしながら歩いていたら、
迷子になった。
そしたら月明かりがキレイで、
「月だけを撮りたい」そう思った。
都内の住宅街で、
そんな場所はなかなか無いぞ。
探して探して、また迷う。
30分くらい歩き回って、
やった!見つけた!
あ、もしかしたら、
女の子と似ているのかもしれない。
ダンスしたい気持ちになったもんな。
そういうことか、いや違うか?
真冬の一夜の夢
あの女の子は夢だったのかもしれないですねー。