11月某日某所・新宿にて

11月某日。

お昼から新宿のカフェへ。
その方のお気に入りのスペースへお邪魔する。

どこ駅にでも必ずひとつはありそうな、
チェーン店のコーヒーショップだ。
3階建ての3階部分。

 

 

「ずっとここで作業していたんだよね」

他のお客さんもたくさんいるし、
もちろん人の出入りも多い場所。

その言葉を聞いた私は、
ここは彼の自宅でも部屋でも無いけれど、
特別なアトリエにでも呼んでもらったような気がした。

ここでストーリーが生まれたのか。と。

近況のご報告兼ねて5時間くらい。

まるで。
地区から市、都道府県、国、国外というように、
段々と大きく広がって行った。

クリエイティブの究極な部分。

そのお話を聞いて唸った。
そういうことか、なるほど。

 

その方と夕方に別れ、
次の待ち合わせの場所へ向かう。
同じ新宿。

新宿に居るのならと、
会う場所を合わせてくれた。

店を予約してくれていた。

ここで話した話はまた、
先ほどとは真逆のことだった。

非常にプラベートな内容も含まれていて、
他人に聞かれてはいけないような。
ちょっと恥ずかしいような。

すごくうらやましい、と思った。

ストレートに感情を表現出来ること。
私が考え過ぎてしまって出来ないことを、
彼は何も考えずに出来るんだろう。

何とかならないことなんてない

そんなエネルギーを受け取った。

 

不思議と会った後の気持ちは同じだった。

初めに会った方も。
次に会った方も。

内容は違えど、
時間を作ってくれたこと、
話をしてくれたこと、

それが本当に嬉しかった。

 

自分に向けられた言葉
きちんと受け止めようと思った。

受け止めなくてはならないと。

 

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