観劇:帰郷

主演の宮原将護さんからお誘いいただき、
お昼に”帰郷”というお芝居を観に、
中目黒のキンケロシアターまで行く。

 

色々なことを考えた。
考え過ぎてしまったよ。

妻ゆき子とエレーナというふたりの女性。
彼女たちの選択。
そして彼の選択。

戦争により引き離された家族、
生きているのか死んでいるのかもわからない。

それでも信じて夫の帰りを待つ妻。
帰る術と機会を探す夫。

遠く離れた場所では、
見つかってしまっては、
処刑されると分かりながらも、
彼を必死に守る彼女。

とても重たいテーマだった。

時代は違えど、
今でもこういうことは、
知らないどこかできっとあるんじゃないかな。

きっと、どこかの国で。

終演後に記念にお写真を。

お芝居を引き摺ってしまい、
お芝居の感想も再会の喜びも、
ほんの少ししか伝えられなかった。

切ない気持ちでいっぱいで、
思いどころか顔も引き摺っていたと思う。。。

ちっとも上手に笑えなかった。

(将護さん、ごめんなさい!)

帰りの中目黒。

おしゃれなお店が並ぶ。
行く前は、帰りにちょっと覗いてみようかな、
なんて思っていたけれど、とんでもない。

お芝居の内容ばかりを考えていて、
お店なんてちっとも目に入らなかった。

 

もしも私があの物語で生きる人だったら。。
きっと、妻であるゆき子さんなのだろうと思った。

私はきっと、そういう愛し方なのだ。と。
自分が我慢すれば。
相手の幸せを願うなら。

だからこそ、
最後に愛する夫を、
エレーナさんのところへ送り出した
ゆき子さんへ感情移入してしまって。

愛する一人の男性が、
二人の女性の間で揺れていたら、
きっと自分は選ばれないだろうし、
それに相手を選ぶよう促すだろう。

過去にあったことと同じだった。
その辛かったことが蘇ったんだなぁ。

将護さん、ありがとう。

色々なことを思い出させてくれた。
彼は。

信じる気持ちがすごく強いんだろうな。

 

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