発熱が続いている。
9日からだから、もう3日目。
午前中に病院へ行った。
病院で熱を計ったら、37,6度だった。
やっぱり少し高いなぁ。
初めて行った病院だった。
時期的なものもあるだろうが、
ものすごく混雑していた。
そんな中でも受付のお姉さん、
インフルエンザの検査をしてくれたお姉さんも、
すごく丁寧だし、病院もきれいだった。
これから定期的に診てもらう、
かかりつけの病院としてここにしようかなと考えていた。
探さなければならなかった。
家の近くで診てもらえるところ。
それを今まで診てくれていた先生から言われていた。
「何かあったらサッと行けるところ」
ここならぴったりだな、と思って。
しかし、診てもらえるかどうかは、
先生に聞かないとわからない。
内科でも診てもらえるところがある、
そう聞いていたが、
私が受けなければならない検査は、
普通の血液検査とはちょっと違うもので、
自ら申請しないとその数値を計ってもらえない。
だから、先生に相談しようと思って、
今までのデータを全て持って行った。
色々な科があるちょっと大きな病院だし、
ここなら見てもらえるかもしれない。
調べてみて事前にそう思い、
行ってみて、ここならやっぱりいいかもと。
「◯番よりお入りくださーい」
先生はとても苛立っていて、
とても冷たかった。
口調の冷たいクールな先生は、
今まで何人も知っているけど、
また、ちょっと違っていた。
何か嫌なことがあったのか。
忙しいからなのか。
「口をあけてください」
咳が酷かったのでのど飴を舐めていた。
「出さなきゃですね、すみません」
そう言って出すための紙を探していた。
カバンには書類などたくさん入っていたので、
探すのに手間取ってしまった。
ティッシュを探していたが見つからず、
お行儀が悪いかなと思ったが、
仕方なく財布の中からいらないレシートを探して、
そこに食べかけの飴を出した。
先生のすぐ側にティッシュがあった。
「それをいただけますか?」とは言えなかった。
何だか、言える空気ではなくて。
診察が終わり
「では」と言うタイミングで、
検査の相談をもしてみたが、
ちょっと嫌な顔をされたのと、
「◯◯でやっていると思いますよー」と、
他の病院を促されたので書類を見せるまでも無く。
「わかりました」と言って帰って来た。
病院を後にし、お薬をもらいに薬局へ。
お薬を出してくださった調剤薬局の薬剤師さんも、
とても親切で丁寧だった。
色々な気持ちが入り混じる。
インフルエンザでは無かったという安心感。
いい病院だなと思っていて最後に抱く残念な気持ち。
そこで優しくしてくださった薬剤師さん。
どこかで感じる悲しい気持ちは、
体調不良のせいだろうか。
そんなことを思いながら見上げた空。
探さなきゃ。