Reverse・Return

段々と離れて行きました。

重力を感じます。

この感覚が好きです。

 

 

何も変わらない。
わかるはず無いのに、
お家はあの辺かなと、
探してしまうクセ。

そう思ったあと、
いや、わかるはず無いと決めつけるな。
見つけられるかもしれないじゃない!

そう思うのも変わらない。

ありがたい光が差していました。

水面に映る光。

こんな光の中になら、
高飛び込み台から、
飛び込んでしまいそうだ。

(3m飛び込み板な経験あるよ)

 

到着先は神戸空港。

 

今回は東京ではなく、
大阪に寄って帰りました。

心斎橋は手に負えない感があった。
でっかい街だ。

過ごした時間はあっという間だったけれど、
東京に戻る前にほんの少しの自分のための時間。

 

ここに来る意味だとか、
ここに来る必要だとか、
自分の中で必死に、
何か意味を見出そうとしていた。
でも、そんなことはいらないのかな。

瞬間は過ぎてしまう。

 

投げられた言葉を思い出す。

 

乗り物好きの私にとっては
飛行機と新幹線とは贅沢なコース。

そうだ、年末と同じだ。

年末も大阪へライブで行き、
そのまま神戸空港から沖縄へ帰省。

 

帰りもその道を辿るように。
沖縄から神戸空港。
そこから大阪、そして東京へ。

 

リバース。

リターン。

 

家に到着。

ずっと気になっていた観葉植物。

「しばらくお家をよろしくね」

そう言って家を出た。

家に着いたら元気に迎えてくれて、
すぐに「ありがとう」とお水をあげた。

ホッと安心したのか、
不思議と涙がいっぱい流れた。

しばらくずっと止まらなかった。

最終的にそんな自分が面白くて笑えた。

 

昔のことを思い出していた。

被災地にひとりで行くと、
当時お付き合いしていた彼に、
観葉植物の水やりをお願いした時。

「自分の植物の面倒も見れないくせに」

被災地に行く名目はボランティア活動。
そこへ行くという私に彼はそう言った。

何も言えなかった。
ちゃんと水やりをしてくれていたけれど、
帰ってきた直後に彼とは別れた。
それが直接的な理由では無かったけれど。
今思えば、それも含めてだったのだろう。

 

切ない思い出とか、
懐かしむ気持ちとか、
そういう感情は一切無く、
ただ、その言葉だけを思い出していた。

 

このことは前にもどこかに書いたかもしれないな。
よっぽど印象に残っているんだろう。

泣いたのはそんなことじゃない。

理由はきっと別の場所。

理由は何も無いのかもしれない。

寒いと涙が出るのと同じように。

 

リバース。

リターン。

 

 

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