頑張れと心で呟く

午前中から予定があり吉祥寺へ。

予定と言ってもあっという間。
そこに居たのは30分くらい。

 

ほんの少しの当たり障りの無い会話と、
お客さんとして向けられたお心遣いに、
どうもありがとう。と思う。

その気持ちを素直に受け取る。
それだけで足取りが少し軽くなった。

 

いい天気だなぁ。

珈琲を飲みながら思う。
店員さんのお客さんに対する大きな声が店内に響く。

 

「ご注文が決まりましたら。。。」
「お決まりですか?」
「ミルクは使いますか?」

彼女は来るお客さん一人一人に
同じことを聞いている。

1日に何度、同じ言葉を言うのだろう。
同じ声色、曇り無い言葉で。

そんな彼女の言葉を遮るように、
前のめりな注文で話す人がいる。

ふと、最後まで言わせてあげてよ、と思ったりする。

「頑張れ」心の中で呟く。

 

見つけたいもの見つけたくなかったもの

こちらの記事に書いた
母がなくしたイヤリングの片方を探しに行く。
おそらく、この店だと思うところに。

残念ながら無かった。
まだそのことを母に伝えられずに居る。
少し経ってから行けばあるかもしれない。

以前にそういうことがあった。
お気に入りのピアスを無くしてしまって、
同じものを買いに行ったけれど見つからなくて。

半年後にふとお店に入ったら、
無くしたピアスと同じものを見つけ購入した。

そんな風にいつの日か、
母のイヤリングも見つかるかもしれない。

 

本屋へ行く。

ちょっと気になっていることがあって、
古事記を読んでみようと思っている。

「読んだことある?」

些細な会話の中で、
そう聞かれたことがきっかけ。

種類が多すぎて、なかなか難しい。
初心者向けのわかりやすいもの。
今回は見付けられ無かった。

これもまた、出会いなのだろうと思う。

 

バイオリンを奏でるランプは、
何処を見て何を弾いているのだろう。

 

二度目の喫茶店は、
三度目の来店のこの店。

ここで手帳をまとめる。
と言っても未来の予定を書き込むのでは無く、
過去を振り返る日記のようなもの。

 

店内には結構な人が居る。
本を読む人。
新聞を読む人。
ノートに文字を書き綴る人。
スマートフォンを見てる人。
会話を楽しむ人。

それぞれが思い思いに過ごす。

 

時間は0時をまわろうとしていた。

覚えていることを書き綴る。
印象に残っている出来事や言葉を。
誰かが見るわけではないのに、
言葉に気遣って書いている自分が居た。

自分のために、だ。
振り返った時に読むであろう、
未来の自分に宛てているのだろう。

今までもそうだった。
しかし私は、
書き綴ったことを殆ど振り返ったことは無い。
では、何のために書いているのだろう。

 

これは、手紙なのだ。

宛て先の無いお手紙。

未来の自分が読んだ時に初めて、
未来の自分へ宛てた手紙になる。

未来の自分へ。

今の私の日記を読んで、
どうぞ笑い飛ばしてください。

 

イヤリング、見つかりますように。

 

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