清々しい朝。
早く起きたというよりも、
昨夜は気が付いたら眠ってしまっていた。
起きたらいつもと景色が違った。
頭と足の位置が逆になっていたからだ。
ちょっとだけ休憩、のつもりだったのに。
背伸びして身体を起こす。
日付が変わっても、気分は昨日の続きだった。
昨夜から装着したままのコンタクトレンズ。
それに後で洗おうと思っていた食器も、
流しに置かれたままの状態だったから。
まずはそこから始めた。
太陽は東から昇る。
向こう側に見える新宿高層ビル街。
近くに行けば窮屈に感じてしまう大きな建物も、
少し離れてしまえば美しい光景になる。
大きく深呼吸。
夕方から歯医者の予定だった。
その前に近所の神社にお参りする。
ここでも眩しい日差しを感じることが出来た。
歯医者の時間まで、
ファミレスでおひとりランチをしながら、
パソコンで無心に作業をする。
やることが多過ぎて、頑張れと自分に言う。
だって、増やしたのは私だ。
つまりは増やしたかったのだから。
やりたいことをやるために。
そのために必要なことがいくつもある。
自分に、言い聞かせる。
「焦るな」
実際はギリギリのところだが、
こうやってブログを書いている時間があるくらいだから、
きっと大丈夫、まだ余裕があるということだ。
そんな風に吐き出してしまえば、
何かしらの気分転換になるはずだ。
いつだってポジティブに考える。
恵まれた性格だと自分でも思う。
「おめでたい」とも言うかもしれない。
夜は皆既月食を眺めていた。
この日を楽しみにしていた。
朝から太陽のパワーをたくさん感じていたから尚更に。
みんなが空を見上げる。
だんだんと欠けていく月。
初めは「わぁ」とか「おー」という感情だった。
「すごいなぁ」とか「きれいだなぁ」とか。
でも月が隠れるほどに、
すごく切ない気持ちになっていった。
限られた時間、を考えた。
与えられた時間、を考えた。
月と太陽が交わる時間。
重なっては離れていく。
人と人もそうなのだろう。
縁とはそういうものなのかな。
連絡を取らなくなる。
連絡先がわからなくなる。
思い出さなくなる。
そういう時間までのカウントダウン。
刻々と近付くその秒針が聞こえた気がした。
そう思えば、
ずっと繋がっている人もいるわけで。
どちらもきっと、
自分で選んだことなのでしょう。