心の在処

3日の夜から作業を始めていたら、
気が付いたら朝になっていて、
それからほんの少し仮眠をとり、
ギリギリまで旅の準備をする。

優先順位を付ける。

パソコンで出来ることは向こうでやればいい。

出来ないこと、まずはそこから。
プリンターで出さなければならない紙資料。
歌詞や楽曲の構成表を作ったり。
コピーするものは向こうでも出来る。
それらが揃ったらパソコンの作業の続きを。

夜に出発だから、
待ち合わせのギリギリまで粘る。

普段の鞄に2泊分の荷物。
いつも持ち歩くノートパソコンに、
その何倍も大きく重いノートパソコンと、
ハードディスクなどなどプラスされ、
大きなリュックに入れた。

左肩に着替えなど宿泊用荷物。
右肩にいつもの財布や手帳などの荷物。

普段、持ち歩いてる荷物だけでも、
「多いね」とびっくりされるのに、
その何倍も持ち歩く。
駅に行くまでに2倍もの時間を要した。
足が重い。前に進まない。

「頑張れ、あと少し。車に乗るまでだ。」

心で呟く。

駅で西川氏と合流。
荷物を半分持ってくれた。
ありがとう。

そこからレンタカー屋さんで車を借りて、
西川氏の家まで向かう。
ドラムの機材を積むために。

夜の高速。

ぶれぶれの写真。
スカイツリーと月が本当にお似合いだった。

それだけで1人ではしゃいでしまった。

休憩所で見た月の周りには、
数え切れないほどの星が散りばめられていた。

空気がひんやりと冷たく澄んでいる。
遠くまで来たんだなぁと感じる。

西川氏の安定の80キロ運転、
一度も車を追い越すことなく茨城県日立市まで。
なんとか無事、夜中12時30分頃に到着した。

スタジオに機材を置き、宿泊所に荷物を置き、
はらぺこのふたりでコンビニ探し。

 

以前にこちらに来たのは何年前かな。
当時は電車で行ったから、
駅前まで行ってみようと車を走らせる。
懐かしい景色。

そうだ、駅前にコンビニがあったよね。
そんな話をして向かったコンビニ。

“TAC MATE”

こんな名前だったっけ?

なかなか行けないコンビニこそ、
せっかくだから行ってみたい。

他にもたくさんコンビニはあったが、
絶対にここがいい。
行くしかない。
この思いは強かった。

揚げたて唐揚げ弁当を待つ西川氏。
お店で唐揚げを揚げてくれて、
ご飯もあたたかいものを入れてくれる。

なんて親切なコンビニなのだろう。

夜中の2時頃。

こんな時間に店員のお兄さんは、
唐揚げを10個も揚げるなんて、
きっと子供の頃には思ってもみなかっただろうな。
ご飯も大盛りだ。

無事に到着した安心感と
満たされたお腹ですぐに眠ってしまいたかったけれど、
長時間の運転をしてくれた西川氏を起こさぬように、
残った作業の続きを5時まで頑張った。

あとは、明日やりながらだな。
っていうかもう数時間後なんだけど。

そう思いながら横になった。
それでもなかなか眠れない。

寝る前に、決まって考えることがある。
考えるというか、会話というか。
習慣になってしまって。

こんなにも忙しく、
どんなに疲れていても、
心はずっとそこにあるのだと。

いつも寝る前に思わされるのです。

ありがとう。

 

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