10日のライブで使うキーボードをお借りするため、
アラカキヒロコさんのお家へお伺いした。
同じ那覇市内にある彼女の家。
歩いていこうかと思ったが、
考えてみたらくねくねと坂を登らなければならない。
だからタクシーで行くことにした。
お家に着くと、
アラカキさんとお母さまとりんちゃんが迎えてくれた。
りんちゃんというのはワンコだ。
元気いっぱいの甘えん坊。
家の中をぐるぐると駆け回る。
美味しいお茶とちんすこうをいただき、
色々なお話をする。
家でのピアノ演奏の防音のこと。
演奏する時の身体や姿勢のこと。
家にたくさんあった貴重な本や資料のこと。
すごくやわらかく笑顔が素敵なお母さま。
彼女はたくさんの愛情を注がれたのだなぁと感じた。
一緒に過ごすほんのひと時。
その空間がたまらなく嬉しく幸せだった。
彼女の家の裏側、
横の階段を上がったお庭から見えた景色。
那覇が一望出来る。
遠くには海が見える。
桜の花越しに。
生まれ育った場所はやっぱり誰にとっても特別な場所。
彼女はきっとそこを守っていくのだろう。
守るというのは、
決してそこに居なければならないというわけではなく、
心にいつでもこの景色を思い出せれば、
故郷に帰ることが出来るのだと、
この景色が教えてくれた。
ここから見たこの景色を、
私が忘れることは無いでしょう。
だから思い出せばきっとまたいつでも、
お母さまやりんちゃんにも会える。
アラカキヒロぴょんにも、もちろん。
お借りしたキーボードを家に置き、
ちょこっと国際通りまでお散歩に。
行きたい沖縄そば屋さんが閉まっていて、
行きたいタコス屋さんが閉まっていて、
第二候補のタコス屋さんまで。