深夜というか早朝というか。
5時半頃のお三方。
お疲れさまのビール。
この日の深夜は学ちゃんのギターを録ってみた。
ああでもない、こうでもない。
惜しい。そうそう、こうだ。
そんなことを言いながら、
何度も何度も弾いては録る。
消して弾き直しては録る。
それが、繰り返される時間。
何度も弾いた後に、
「良し!」と思った演奏があった。
確認で何度か聴く。
私は学ちゃんに聞く。
今のすごく良くて、
でも、ここの1音だけ惜しい。
これでも味があってすごくいいけれど、
今まで弾いていたフレーズを聴くと、
学ちゃんはこう弾きたかったんじゃない?
そう言うと学ちゃんは、
「ああ、ここだよねー」と、
それが何処のところなのか、
自分でもやっぱりわかっていた。
わからないんだったらそのままで本当に良かった。
偶発的に生まれる素敵なフレーズはたくさんあるし、
その類のものとしていい演奏だった。
でも、たった1音だけ、
今まで何度も弾いていたフレーズと違っていて、
きっと、弾きたいフレーズがあるのだと思った。
残るものだから、
「やっぱり、こう弾けば良かった」
「本当はこう弾きたかった」
そういう思いが残るものにはしたくない。
そういうとあっさりササっと。
何度も挑戦し録れたベストテイクを消し、
弾き直した学ちゃんをさすがだな、と思った。
みんなで作るというのは、
こういうことなのだと思う。
私が作った曲で、
だから私が納得出来るもので無いと、
それは当たり前なのだけれど、
携わってくれたみんなにとっても、
やっぱり納得いくものでありたい。
理想を掲げるとたくさんある。
でも追い付かないところもたくさんあって、
それは私の技術の問題でもあるのだけれど、
だからこそ出来ることは全力で挑みベストでありたい。
だからみんなにとっても、
出来る限りの1番を詰め込みたい。
誰もが納得なんて、
わがままかもしれないけれど。
ここでこそ、わがままであるべきだと。
だからこそ自分だけでなく、
みんなもわがままであっていいはずだ。
もしも意見が分かれたら、
その思いが強い方の勝ちにしよう。
それでも決着がつかないのなら、
みんなが納得するものを生み出せばいい。
どんなに時間がかかっても。
ふと目にした2月22日2時22分。
Andareのスタッフもしてくれている、
ネコ好きのさっちゃんに1番に送った。
「いいことあるよ」と願いを込めて。
きっとたくさんある。
さっちゃんはいつも頑張っているから。
いいこと。
いいことしかない。