REC.5:いいことだらけ

深夜というか早朝というか。

5時半頃のお三方。

お疲れさまのビール。

この日の深夜は学ちゃんのギターを録ってみた。

ああでもない、こうでもない。
惜しい。そうそう、こうだ。

そんなことを言いながら、
何度も何度も弾いては録る。
消して弾き直しては録る。
それが、繰り返される時間。

何度も弾いた後に、
「良し!」と思った演奏があった。

確認で何度か聴く。

私は学ちゃんに聞く。

今のすごく良くて、
でも、ここの1音だけ惜しい。
これでも味があってすごくいいけれど、
今まで弾いていたフレーズを聴くと、
学ちゃんはこう弾きたかったんじゃない?

そう言うと学ちゃんは、
「ああ、ここだよねー」と、
それが何処のところなのか、
自分でもやっぱりわかっていた。

わからないんだったらそのままで本当に良かった。

偶発的に生まれる素敵なフレーズはたくさんあるし、
その類のものとしていい演奏だった。

でも、たった1音だけ、
今まで何度も弾いていたフレーズと違っていて、
きっと、弾きたいフレーズがあるのだと思った。

残るものだから、
「やっぱり、こう弾けば良かった」
「本当はこう弾きたかった」

そういう思いが残るものにはしたくない。

そういうとあっさりササっと。
何度も挑戦し録れたベストテイクを消し、
弾き直した学ちゃんをさすがだな、と思った。

 

みんなで作るというのは、
こういうことなのだと思う。

私が作った曲で、
だから私が納得出来るもので無いと、
それは当たり前なのだけれど、
携わってくれたみんなにとっても、
やっぱり納得いくものでありたい。

 

理想を掲げるとたくさんある。

でも追い付かないところもたくさんあって、
それは私の技術の問題でもあるのだけれど、
だからこそ出来ることは全力で挑みベストでありたい。

だからみんなにとっても、
出来る限りの1番を詰め込みたい。

誰もが納得なんて、
わがままかもしれないけれど。

ここでこそ、わがままであるべきだと。

だからこそ自分だけでなく、
みんなもわがままであっていいはずだ。

もしも意見が分かれたら、
その思いが強い方の勝ちにしよう。

それでも決着がつかないのなら、
みんなが納得するものを生み出せばいい。
どんなに時間がかかっても。

ふと目にした2月22日2時22分。

Andareのスタッフもしてくれている、
ネコ好きのさっちゃんに1番に送った。

「いいことあるよ」と願いを込めて。

きっとたくさんある。
さっちゃんはいつも頑張っているから。

いいこと。

いいことしかない。

 

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