ドラマティック

レコーディングを終えて、
そのまま車で東京に向かう。

出発は深夜3時頃だった。

約12時間くらい、
「100回は歌ってるんじゃないですか」
みんなで笑った。

そのまま荷物を積み、
朝なんだか夜食だかわからないご飯を食べて、
コンビニに寄り東京へ出発する。

大きな月で驚く。
びっくり感動していたら車を停車。
せっかく停めてくれたのに、
決して降りることはせずに撮った。

高速に乗ったら視界はこんな感じだった。
しかし、西川氏の方がそうなっては困る。

途中ですごく眠そうな時間帯があり、
パーキングエリアまでも持たなさそうだったので、
高速を降りてもらった。

どこかで寝てもいいし、
しばらくゆっくりした道を走ろうと。
絶対に無理はしないでおこうと約束。

 

しばらくしたら、復活。
再び高速に乗る。
必要以上にスピードを出さないこと。
左車線の常連で行こうと決めた。

みんなが追い越してくれたらいい。
眠くならないように、
追い越していく車に、
「バイバーイ!」
元気よく手を振った。

気が付いたら外は明るくなっていて、
遠くにはスカイツリーが見えていた。

「もう少しだ、頑張ろう!」

途中、首都高速に入ると渋滞が。
少しずつゆっくり進む。

レンタカーを返す時間は朝の9時。
このまま行くと、到着7時過ぎ。

ドラムセットなど機材を一度置き、
それからレンタカー屋さんまで向かい、
近くでガソリンを満タンにしないといけない。
間に合うか心配する西川氏に、
「大丈夫」
「間に合わなかったら連絡すればいい」
そう言うことしか出来なくもどかしい。

私はちっとも眠くなかったから、
こういう時に運転を交代できたらどんなにいいだろう。

免許、やっぱり欲しいな。

荷物を降ろし、8時にレンタカー屋さんへ向かう。
途中、通勤ラッシュに遭いながらも、
レンタカー屋さんに無事に8時半に到着。

お店はシャッターがちょっとだけ閉まっていて、
ほっとひと安心し9時からの営業だからと、
近くのコンビニへ行きちょっと休憩していた。
10分前くらいに行けばいいかな、なんて話していた。

そしたら西川氏の電話が鳴った。
レンタカー屋さんだった。
「なんか、めちゃくちゃ怒ってる」
「停めちゃいけなかったみたい」
そう言って、西川氏は走って向かった。

私が到着したのは5分後くらいだろうか。
「はい、どうぞ、帰ってください」
そう店長さんが言い、
西川氏が「怒ってます?」
そう言っている瞬間だった。

「怒ってませんよ」
「怒ってますよね?」
「怒ってませんよ」

そのやり取りが、
長州小力さんの「キレてないですよ」
それを彷彿させた。
目の前で繰り広げられていて、
険悪ムードの中「コントか」と、
1人でちょっとだけ笑いを堪えた。

「いいですよ、慣れてますから」
「まあ次は無いでしょうね」
それを聞いた西川が

「お客さんに対してその言い方は無いでしょう」
「ぼくは走って来ましたよね、それで謝りましたよね。」

何が起こっているのかよくわからなくて。
つまりは、9時に返すのを8時半に返されたことを怒っていて、
こちらは9時までに返さなきゃと急いでいたのだけど、
9時前に返されると困るとのこと。

「西川さんあなた、2回目ですよね、2回目なのに!」
「うちはLCCで少ない人件費でやってるんです!」

つまりは限られたスペースで、
予定時間外に車を勝手に停められると困る、
そういうことだったんだな。

それでお話をよく聞くと、
9時まで借りている場合は、
9時から9時15分までの間に返す約束のようで。

そんなことを聞いた覚えがなかったわけで。

それはこちらが聴き漏らしてしまったかもしれないと、
でも、言い忘れてたかもしれないから、
その話をしなければ、と思った。

あと、時間のことをしつこく責められているけれど、
そもそも、前回お借りした時に、
18時の予定を19時にしてくれと電話があり、
19時に行っても19時半になってもお店には誰も居なくて、
19時40分頃にようやくレンタル出来たのだけれど、
その時は到着予定が遅れてしまうし、
それをスタジオに連絡しなきゃいけないし、
何より急いでいたから、ろくに説明を聞けていなかったかもしれない。

でも、お安い料金でお借りしているわけだから、
こちらはそのことを一切何も責めなかったし、
そこの部分をちゃんと汲み取って欲しいし、
それも伝えなければならないと思った。

何も言わないでおこうと思ったが、
思わず口を挟んでしまった。

「ちょっといいですか」と。

この続きが気になる方は、
どうぞ西川氏のこの日記を。。。

三鷹で嫌なことがあった。

 

まぁ、色々なことがありますよね。

人生の中でこんなに声を荒げることって、
そんなにないと思う。
ましてやサービス業でお客さん相手に。

だからきっと、
おそらくその店長さんにとって、
朝イチにかかって来た電話なのか、
家を出る前の出来事なのか、
何が原因なのかわからないけれど、
よっぽど嫌なことがあったと思うんだよね。
他の人に当り散らさないと気が済まないような。
誰かに何かを言われたとか。

そっちの方が何だか、
大丈夫なのかなぁと気になってしまうよ。
それにこのままだと、
もっともっとトラブルよね。

帰りはそんな話をしながら、
そして何度も思い出し笑いをしながら。

こういう気持ちを引き摺ってしまったら損だ。

すぐに笑い話に出来てしまう2人の、
楽観的というか、適当さというか。
これはきっと、いいところだ。

 

それで片付けてしまっては、
絶対にいけないこともあるけれど。

今回は、無事に何事もなく、
きちんと戻って来れたから。
それが何より一番。

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