赤の点滅

吉祥寺でリハーサル。

3時間の後半は真っ暗にして。

私の視界。

 

薄明かりも無いから鍵盤も見えない。
メトロノームの光だけが頼り。
そして呼吸と余韻。

始まりだけ鍵盤の位置を確認する。

スタジオを真っ暗にする。

初めは「見えないから無理!」そう思ったけれど、
考えてみたら歌っている時は、
鍵盤見てないから案外弾けるものだ。

危ういところに気が付けるからすごくいい。

五感をフルに働かせる。
空気の振動を感じる。
音を点で合わせる。

集中。

途中で店員さん(他の利用者?)が真っ暗な部屋に、
恐る恐る扉を開けた。
私たちが居るのに気が付くと、
驚いた様子で「すみません」と言った。

「すみません」はこちらの方だよな。
電気の点いていない真っ暗なスタジオから、
大きな音が鳴るし、
開けたら真っ暗な部屋で二人の話し声が聞こえる。

驚かせてしまって本当にごめんなさい。

終わった後に写真を撮ったら、
ボケボケでした。

ずっと真っ暗だったから、
スタジオのライトを点けたらあまりの明るさに目が痛くて、
ピントが合っていないこともわからなかったよ。

もっともっと上手になりたい。

ピアノも歌も。

 

あと写真も、だ。

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