落日

朝早く起きる。
シャワーを浴びて準備をする。

 

東京に出てきた当時、
約3年間ほど通い慣れた建物は、
見慣れぬ表情をしていて、
行く度に驚かされる。

建物の屋上はまだ10回も来たことが無い。
すごく天気が良くて、
逆光で画面が見えないまま写真を撮ったらピンボケだった。

帰り道の太陽がすごく眩しかった。
陽が落ちていくと、
吹いた風が冷たく感じた。

連日のライブもあり、
足がものすごく疲れているのを感じた。

「マッサージに行きたい」と思った。

 

東京に出てきた頃、
何度も歩いた帰り道で、
そんな風に思ったことは一度も無かった。

 

過ぎ去った日々を思い出した。
本当に色々なことがあった。

思い出すのは楽しいことばかり。
でもやっぱり、ほんの少しだけ苦いこともあるんだな。

 

ありがとうが溢れる良き日に。

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