私が生まれる何年も前に

沖縄から来た祖母と叔母に無事に会えた。

その時に聞いたお話で驚いたことがあった。

私の叔母は定年退職して沖縄に帰るまで、
ずっと都内に住んでいた。
中学生の頃だったかな。
兄と一緒に大塚駅前のマンションに遊びに行ったことがある。

叔母は高校を卒業して、大学進学で上京し、
そのままノースウエスト航空というところで働いていた。

海外旅行が大好きで、
英語も話せる叔母のお話を聞くことがすごく好きだ。
いつも面白い話をしてくれる。
何年か前には都内の私の家にも泊まりに来て、
夜中ずっとお話していたことも何度かある。

「あやちゃん、今はどこに住んでいるの?」

そう聞かれてお話をしていて驚いた。
私が今、住んでいる場所の近くに、
叔母も2年ほど住んでいたと。

2歳違いの弟が大学進学で上京することになり、
一緒に住んだ家がそうだったと。
叔母の弟、というのは私の父のことである。

その時のエピドードもまた興味深いというか。

私が今年のお正月に母から聞いた話があって、

「そういえばお父さんがね。。。」

そんな風に母が話してくれたわけだけれど、
母はその内容の8割を忘れていた。

「叔母ちゃんに聞けばわかるかもしれないね」

そんな風に言っていたので、
いつかその時の父の話を、
叔母から聞こうと思っていたのだけれど、

「そういえばそこに住んでいるときにね・・・・」

今回、叔母が話してくれた話が、
まさに母がお正月に思い出し話してくれたそれだった。

私が昨年引っ越して、
なんとなく決めたこの町に、
高校卒業したばかりの父が住んでいた。

私が生まれる何年も前に。

ただそれが嬉しくて、
でもなかなか心の整理が出来なくて、
その帰り西川氏に話を聞いてもらう。

気を紛らわすために、写真を撮る。

別に何か答えを求めているわけではない。
ただ誰かに聞いてもらいたかった。
他に話さないといけないことが山ほどあるのに、
私の頭の中はそのことにいっぱいで、
他のことを考えられなかった。

急遽上京して来た祖母と叔母に会えて本当に良かった。

祖母は元気だった。
祖母の強さを改めて感じた。

この”おばあちゃんの血”が私にも流れているんだな。

従姉妹たちにも会えた。
みんな同じ血が流れている。

大切な宝物のような時間。

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