ここを歩いたんだな

1年前の空。
5月4日は母の誕生日。

「おめでとう」の電話をした。

 

 

私が生まれる何年も前に

 

先日のブログのここで書いた、
おそらく父が上京してすぐに住んだであろうその近辺を、
夜に少しだけ散歩してみた。

正確な場所はちっともわからないが、
道にある住所の標識で、
その地域に入ったとわかっただけで納得する。

「そうか、ここを歩いたんだ」

実際にはわからないがそう思えた。
それがまた、嬉しかった。

 

帰り道。
夜の住宅街は人気が無い。

ひっそりとしているし、
キョロキョロしてあちこち歩き回ると、
不審者に間違えられてしまう。

ただ来た道を帰ればいいのだが、
くねくね歩いてしまった。

地図アプリを見ながら歩くも、
何故だか現在地がちっとも反応しなくて、
不安な気持ちでいっぱいになる。

そんな心境の中、
消防車が2台と救急車1台が、
大きなサイレンを鳴らしながら走ってきたのもあり、
一気に緊張感が高まった帰り道。

ちょっと怖かった。

 

今度は明るい時間に、
もう一度だけ行ってみよう。

 

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