8.24 新宿 Marble:あの日の自分へ

9時からの診察に間に合うように、
6時半に起きる。

ライブの準備もして、家を出る。
電車を降りたらバスに乗る。
その頃には雨がチラチラと降っていた。

また約一ヶ月後に。

手術してくれた大好きな先生はもういらっしゃらなくて、
その後に引き継いだ今の先生もさっぱりとして好きだったのに、
今月で、もう辞めてしまうとのこと。

次回は違う先生。ちょっと切ないな。

 

気持ちを切り替えて新宿へ。

08.24(fri) 東京・新宿Marble
“「日常ロックナイト vol.63~Andare2周年記念日~」”
出演:イナダミホのフタリコフ / サナダヒデト(アイラブユーベイビーズ) / 工藤ちゃん / Andare
・Andare member:Key.Vo.国吉亜耶子 / Gt. 星直旗 / Dr.Cho. 西川真吾

新宿Marbleの店長、鈴木さんが組んで下さった1日。
タイトルに”Andare2周年”と付けてくださった!
ありがとうございます!

 

ライブでも話したけれど、
日々様々なことに追われるとちょっとだけ忘れていて、
でも、すっかり忘れているわけではもちろん無い。

「いつだっけ?」と聞かれると「8月24日だよ」とすぐに言える。
2年前の8月24日に「国吉亜耶子and西川真吾Duo」という名前に幕を下ろした。

この名前での活動期間が長かったし、
この名前の方が印象が強い人も未だに多いのだろうと思う。
名前を変えたことすら知らない人もいるのだろうな。

工藤ちゃんはこの日、
別のライブが決まっていたのに駆けつけて来てくださった。
相変わらずのマイペースというか、独り言みたいなステージが好き。
工藤ちゃん節のセレモニーを歌ってくれて、本当に嬉しかった。
次の会場、高円寺でもみんなを楽しませたことだろうな。

 

イナダミホのフタリコフさんは、愛をたくさん届けてくれた。
イナダさんの明るいお人柄が溢れるステージだった。
ドラムとピアノボーカルという、
今でも私たちもその編成でやることも多いので、
とても刺激になったし、何より嬉しいことだ。

 

サナダヒデトくんは、一番古い音楽でできた仲間。
当時、まだ互いに違うバンドをやっていて、
その頃を経ての彼との再会にはいつも胸が熱くなる。
20代前半。その頃に出会ったバンドで。
今も続けていてこういう形で会える人は本当に少ない。
大切な存在だなと改めて本当に思う。

 

私たちは星くんと3人編成。
それにプラスして、
先日買った機械(MTR)を使ってみた。
同期演奏、というやつ。
3人の音にあらかじめ用意していた他の音が足される。
ストリングスを中心に様々な楽器の音。
全曲では無くて、本編で2曲ほど使ってみた。

同期演奏中は、
もともと準備している音に合わせないといけないので、
常に私と西川氏はイヤホンをしている。

これが、なかなか慣れない環境。
単純に片耳、自分のピアノと歌が聞こえなくなる。
だから不安はいっぱい。
とりあえずは大きなトラブルが無くて良かった。

そういう意味で、第一目標は達成だ。

トラブルと言えば、
ピアノのペダルが効かないというトラブルもあったけれど、
これにはそんなに焦らなかった。

ここ数日、個人的に機械のトラブルが多くて、
リハーサルが終わってお茶してた時に3人で話していた。
「今日はなんか壊れそうだなぁ」
「でもまぁそうなったら、楽しもう」
くらいに考えていたから、
そんなに焦りもなかったし妙に落ち着いていた。
ただ、何かトラブルとしたら機械かと思っていたから、
「まさかこっちか!」とは思ったけれども。
無事に何とか代わりのもので出来たのでひと安心。

今回はトラブルが無かったとはいえ、
いつかきっと困ったことになる可能性はある。
それはまたその時に対策を考えよう。

機械の音があまり聞こえなかったという感想もあったから、
そこはまた新たに挑戦だなー!

今回、先日舞台でご一緒した役者さんたちや、
主宰の吉村さんも駆けつけて来てくださった。

なかなか無い機会なので、
アンコールで一曲、舞台で作った歌を弾き語りした。
舞台では一度もやることの無かったフルコーラスバージョン。

しっかりと覚えている自分にもビックリした。
自分にとってリアルタイムというか、
とても大切な歌なんだろうと改めて強く思った。

きちんと形にしてまた、みんなに届けたい。
「僕への手紙」という歌。

本番前の楽屋で、
星くんが3年前にライブを観に来ている話をしてくれた。

約1年の活動休止。
手術や入院、療養を経ての「国吉亜耶子and西川真吾Duo」復活の日。

それを聞いた西川が楽屋で泣きそうになっていた。

私は今朝病院に行ったもので、
あの日々を鮮明に思い出した。

 

本当にしんどかったな。
本当に辛かったし療養中には、
音楽なんて一度もやる気にならなかった。
そんな日々を思い出した。

あの頃の自分に言ってあげたい。

今、とても楽しく過ごしているよって。

そのうちもっともっと、
しんどい事いっぱいやって来るから、
これくらいちっとも大したことないよって。

 

見届けてくださった皆様、
本当に本当にありがとう。

今ある限りの精一杯の愛を込めて。

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