08.01(Mon) 大阪・扇町 para-dice
出演:ハンバーグオムレツ / フサイフォン / 立てる/ 国吉亜耶子and西川真吾Duo
はじめは、『国吉亜耶子and西川真吾Duo』として
「関西での最後のライブはここでやりたい」
ただ、それだけの気持ちだった。
それには理由があった。
para-diceにそれらの全ての説明をした。
初めは8月2日にお願いしたのだが、
それなら8月1日、事情も含めて出演者集めてみる。
そう提案してくれて8月1日になった。
告知もギリギリになるという事情もあった。
共演者の皆さん”その事情”を踏まえての共演だった。
人伝に聞いたこと。
共演のハンバーグオムレツのボーカル、カリスマくんは、
私が休止してから再開(再会)するまで、
アルコールを断つと決めて、本当に止めていたと聞いた。
この話には本当に驚いたし、胸を強く打つものがあった。
実際にその時の話を聞いたら、
「アルコールやめてる間、身体すごい軽くなりましたよー!」
なんて、明るく笑顔で言っていて、
こいつは本当にすごいヤツだ、そう尊敬したし感動した。
だから、一緒にやれたのも嬉しかった。
para-diceでのライブが決まり、時間の経過と共に、
「名前が変わること、ここで言おう」
そんな気持ちが強くなって行った。
それを言うのは、やっぱりここがいい。
これは私のワガママだった。
昨年の8月2日、私の誕生日に活動再開の発表をした。
今年の8月2日、名前が変わることを発表しよう。
その前日、ここで報告をしよう。
今だから言えることがある。
2015年4月6日 扇町para-dice。
西川がドラマーとして、イベントに参加することが決まっていた。
その時に私も付いて行った、というより正確には勝手に行った。
活動休止の期間中は、沖縄での療養と東京での病院という生活。
人前に出ることは控えていた。
正直言うと、会える状況でなかった。
強い薬のせいで、肌もボロボロだし、
歩くのものろのろだし、動機や息切れもあった。
私自身は、会うことは別に構わないけれど、
会ってしまうとその相手の方がきっと困る。
ちょうどこの頃に、
今までの私の人生で1番辛く苦しい時期がやって来た。
だからこそ、誰かに会いたかったし、
そうでもしないとやってられなかった、のかな。
そんなタイミングで、
西川がpara-diceに行くことが決まっていると知り、
行く理由を無理やり見つけたように、勝手に押しかけた。
そこで、西川とシムさんの計らいにより、たった1曲歌った。
当時は事務所にも所属していた関係もあって、こっそりだった。
para-diceのシムさんや安井さんが、
たまたま居合わせたお客さんや、出演者のみんなにも、
ツイッターとか絶対あげないでくれと、お願いしてくれた。
その時にここにいた人は、全員きちんと約束を守ってくれた。
私は、もちろん歌うつもりなんてなかった。
ピアノを弾くのも歌うことも、
全くしていなかったので、「大丈夫かな」
そんな独り言も思わず口から出たと思う。
いざ、歌うと、なんとかなるもんだった。
集中力だとか、その感覚は、蘇って来た。
ただ、体力が本当にやばかった。
1曲でこんなになってしまうのか、そう思った。
そこで一度、復活を諦めてしまおうかと考える自分が居た。
「30分ライブなんて、無理だよ。」
時は、流れる。世の中は音楽は溢れている。
時の流れの経過と共に、みんなが音楽やライブを楽しんでる様子も見える。
そう、ぼくらの音楽が無くても、みんな生きていける。
それでも、para-diceに行った自分が居た。
その時に求められたら応えたいと思う自分が居た。
あの場所でなければ、私は歌うことを断っていたかもしれない。
SNSなどを見ていると、本当に時々だけれど、
私のこと、私の音楽を思い出してくれる人が居た。
それが、どんなに幸せだっただろう。
どんなに、心強かっただろう。
そして、気付かされる。
「幸せに感じられるなら、まだやれるかもしれない。」
そこから挑戦が始まった。
少しずつ、スタジオに入るようになった。
キツイ時にはやれることをやろう。
PCで曲を作るための勉強をしたりもした。
ぼくらは、
2015年8月25日に活動再開をする前に、
2015年4月6日にリハビリをしていた。
その1年後、2016年の4月6日para-diceで、
再開して今までで1番長い尺のライブ、
ツーマンライブをさせてもらうことになる。
あの日があって、再開への希望が持てた。
だからこの日に、言おうと思った。
ここで、言いたかった。
色々な思いがめぐりめぐった。
ギリギリまで西川と、
「やっぱり、改名やめる?」
なんて言って合っていた。
でももう、腹を括っていた。
ここしかない。逃げてはいけない。
こんな機会はきっともう、二度とやって来ない。
自分の気持ちを確かめるように、
ひとつひとつ言葉を探しながら、
ゆっくりゆっくり話していた。
para-diceで皆さんに聞いてもらったお話は、
全て自分に言い聞かせていた。
それを皆さん、しっかりと聴いてくれた。
急遽の告知にも関わらず、
本当にたくさんの皆さんが集まってくれた。
みんなみんな、ありがとう。
8月2日になったら、
みんながカウントダウンをしてくれた。
ケーキをこんな風に食べたの、初めてだ。
シムさんと、何かを誓った瞬間だ。
ハッピーバースデー。あたらしいぼく。
そんな気持ちのまま、
翌日、新幹線で東京へ戻った。
余談だけれど誕生日に1番初めに鳴った電話が、
「家賃、まだ振り込まれてません」
完全に、忘れていた。
「あのー、いつも割と早めなので、ちょっと心配になって。。」不動産の方が言っていた。
優しさのプレゼント、頂いたと思うようにした。
ありがとう!みんな!
素敵な日記ですね。
感動しました。
ろろ様
読んでいただき、ありがとうございます。
不定期ですがまた、お寄りくださいませ!