涙のはじまり

10月7日の京都、木屋町DEWEYにて。

ライブ終演後に話しかけられた。

「お父さんの従姉妹です」

私は頭の中が真っ白になった。
どういうこと??となった。

初めてお会いしたその方々が、
父の従姉妹と娘さん、
そして娘さんの息子さんと、
3世代でいらしていて、

お話を聞いていたらわかったこと。

祖母の兄の娘さん。

ずっと京都にいらしていて、
先日、祖母の兄の奥さんがお亡くなりになられて、
沖縄に告別式に訪問した際に、
父の姉である叔母からCDをもらい、
それで聞いてみたいと、
娘さんが調べて下さって、
ライブに来てくださったとのこと。

こんなサプライズってあるの?

びっくりした。
記念に一緒にお写真を撮った。

翌日。
早速、叔母と母と兄に連絡をした。

一緒に撮ったお写真を送ったら、
みんな「亡くなったおばちゃんに似てるねー」と言った。

祖母は兄ととても仲が良く、
國吉家のお墓の近くに住んでいたので、
お墓に行ったら必ず寄っていた。

おじちゃんもおばちゃんも、
すごく可愛がってくれた。

 

この日のライブが終わり、
宿へと向かっている途中。

涙が流れた。

そうか。
お父さんと皆さん、血が繋がってるんだ。
私とも繋がっているんだ。

そう考えると、
父の代わりにでは無いけれど、
父と同じ血が流れる方に、
聞いてもらえたという大きさが。

 

後から段々と感動がやって来て、
胸がいっぱいになった。

その余韻はずっと引き摺っていた。

私は父に、
歌どころか言葉すら、
聞かせられなかったから。

たった一度でいいから、
お父さんと呼んでみたかった。

 

今までそんなこと、
考えたこともなかったけれど、
私はお父さんに歌を聞かせたかったんだな。

そう思った。

一番近くで聞いてくれているのだろうけれど。

きっと、いつでも。

 

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