朝早く目が覚めた。
何か夢を見たことは覚えている。
シャワーを浴びる。
シャンプーしている最中に、
夢の景色が蘇る。
思い出せない部分もたくさんある。
夢の続きが気になっていた。
東京に向かう。
と言っても家に帰れるわけではなく、
今日は新宿Marbleでライブだ。
チャー絆の鍵盤ボーカルのあきちゃんが、
産休前のラスト東京ライブ。
今度一緒にやれるのはいつになるかわからない。
そうと分かれば、出るしかない。
お誘いいただいた時にそう思った。
“チャー絆企画「待ち人来たる」〜サンキュー（産休）東京編〜”
出演：チャー絆 / 夜ハ短シ / 酒場に愛を / Andare
・Andare member：Key.Vo.国吉亜耶子 / Gt.星直旗 / Dr.Cho.西川真吾
酒場に愛をさんは、とっても賑やかだった。
男性ギターボーカルに女性ベースボーカル。
そこに鍵盤の方も居て、みんなライブを楽しんでいる。
バンド名の通り愛溢れるバンドさんだった。
夜ハ短シさんは、いいのはもうわかっていた。
ここでも他のお店でも何度かご一緒している。
ギターボーカルの山口さんの筋の通ったような歌が好きだ。
男気があるのに何だかとっても優しい。
チャー絆のライブは、とても素晴らしかった。
今回のライブがツアー70回目の日。
あきちゃん、お腹大きくて。
そのツアーを赤ちゃんも一緒にまわったんだよなぁ。
色々な想いがたくさん巡った。
ゆうすけくんの戻ってくるまで一人でという決意も伝わった。
赤ちゃんを産んだあきちゃんが戻って来たチャー絆のライブ。
今度、観れる時がすごく楽しみだし、
また復活したら一緒にやりたいと思った。
今回のライブは、ギターの星くんと３人で。
今回はあきちゃんの鍵盤を使わせていただいた。
嬉しかった。鍵盤も長い時間あきちゃんの側に居たから。
ライブは一生懸命やらせていただいたし、
京都から戻って来ての３日連続だったけれど、
自分の中では（身体は疲れてたかもしれないけれど）、
想像していたよりも、元気だった。
みんなに会えたからだなぁと思った。
札幌にいるはずの奥山くん、ゆうちゃんが、
客席に立っていて一瞬戸惑った。
思わず笑ったら、二人とも笑ってた。
なんというサプライズ。
聴いてくれた皆さんが太陽にも見えた。
お客さんのお顔が隅々まで見えた。
私に当たっているライトは、
皆さんのおかげで照らされているんだと感じた。
聴いてくださる人が居るから、
頑張れるんだよな。
終演後、みんなでお写真撮った。
こういう時間も嬉しく愛おしい。
愛が溢れる時間は本当に幸せだった。
あきちゃんのお腹を触った。
ここに命があると感じた。
そして自分も母親のお腹の中にいたんだと思った。
愛が溢れる時間の中で母を思うと、
母を悲しませたくないという気持ちになった。
だからだな。
だから夜中にちっとも眠れなくて。
そしたら連日のライブの分が、
どどどーっと音を立てて波になって押し寄せてきた。
頭の中も心の中も、忙しくて。
アルバムをめくるように、
写真を眺めるように、
思い出す様々なシーン。
涙がいっぱい溢れた。
波にのまれてしまったように。
一区切りだろうか。
明日からは連日リハーサルだから、
ちっとも気が抜けないはずなのに。
母が悲しむことは
私が悲しむことだと。
泣きながら眠ってしまっていた。