11.15 新宿Marble:待つということ

イベントタイトル。

“人と人の間に生まれるうた”

なかなか大きなテーマだなぁと思った。
世の中にあるほとんどの曲やうたが、
その類のものであると思うからこそ。

このテーマを掲げて歌ううた。
どんな風に表現出来るのだろうと、
ずっとずっとそればかりを考えていた。

11.15(the) 東京・新宿Marble
“「人と人の間に生まれる唄」”
出演:Curtaincalls / Nakanoまる / TRANS LUCENT LADY / Andare
・Andare member:Key.Vo.国吉亜耶子 / Ba. 福島優子 / Dr.Cho.西川真吾

リハーサルが終わる。
西川氏と優子ちゃんと同期音源でやろうかと思ったが、
リハーサルの音源を聞いて、
やっぱり今日はやめようとなった。
それに伴いセットリストも変えた。

女性ボーカルの1日。
女性ボーカルは柔軟でしなやかだなぁと思う。
女性ボーカルは儚くて力強いなぁと思う。
女性ボーカルは艶やかで日めくりだなぁ。

色々なところで色々な日々を過ごし、
女性が女性として生きている日々、
その彼女らが男女平等のステージの上に居る。

そこで歌をうたうということを、
じっくりと考えた。
これは完全にタイトルのせいだ。

いつもはそんなこと考えていないもん。

私は個人的に自分で精一杯だった。

Marbleの鍵盤が新しくなっていた。
初めての鍵盤で、音をどうしたら良いか相当悩んだ。
悩んで一番オーソドックスな音。

リハーサルはそれで良かったけれど、
本番の演奏中に、あれ、やっぱりちょっと違ったかな。
音程が不安定に聞こえて、そんな風に感じてしまった。

同期の音を無くしたせいだろうか、
そんな風にも思ったけれど、
リハーサルでは同期の音を使わない曲もやったし、
その時はそれで良かったはずなのに、
何か感覚的に、自分の耳の位置が変わったかのように聞こえた。
音に対して、聞いている部分が変わったというのか。

そう思った瞬間に、外でどんな風に鳴っているのか、
めちゃくちゃ気になってしまって。

課題がたくさん見つかった1日。

楽しかったのはもちろんなのだけれど、
こんな風に具体的な問題に直面すると嬉しくなる。

考えられることがたくさんある。
解決策はそんなにすぐに見つかるわけではない。

だから楽しい。

「これだ」と思う瞬間があるからだ。
解決方法や原因を見つけた瞬間は、
まるでパズルの最後のピースをはめたような、
心地よさが待っているから。

その喜びが待っていると思うとワクワクする。

 

そうだ。
優子ちゃんは譜面を見ていなかった。
「いつの間に!」
彼女の些細なサプライズにドキッとした。

ライブの写真がないのが残念・・。

ライブ前に素晴らしいくらいに適当な、
小学生みたいな言葉のやり取りがあった。

「ばーか」とか
「うそつけ!」とか
「意味わからん」とか

一言だけのやり取り。
それが本当にくだらなくて本当に笑えた。

内容なんてどうでもいい。

ただただ、
その人なりの気遣いというか、
優しさなんだろうと帰りの電車で思った。

ライブがどうだったのか、
気にしてくれていた。
遅い時間に1人で帰ることを
「危ないなー」と言ってくれた。

確かにそうだな、と思った。
ライブの後の遅い時間に、
1人で帰ることがあまりにも日常で、
忘れてしまっていた。

心配されることで得た気持ちがあった。

 

本当にありがとう。

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