親孝行はギフトだった

今回の帰省の一番の目的。
メインイベント。
やっとこの日がやって来た。

 

みんなで集まり母の歌を聴こう会が開かれる。
今回が3回目で前回は6年前とのこと。

次があるのかどうなのかはわからないが、
聴ける内に聞いておかねばと思った。
前回はお店の方の演奏もあったようだが、
今回は全曲カラオケに合わせて歌う。

 

お正月に帰省した時に、
この開催を知った私は何とか行け無いかと思い、
思い切って行くことにした。

「聞きに行くからね」

そう母に伝えたところ、
企画をしている母の仲間の皆さんが
「せっかくだから」とご配慮して下さり、
「じゃあ!」と歌うことにした。

 

母の仲間と書いたが、同じ中学の同級生の皆さん。
ずっと繋がっているなんて素敵だな。
仲間の数名で組まれたTHANC-Sというバンド名で、
1部にピアノ・アコギ・フルート・歌を披露してくださった。
懐かしい唱歌。心がホッとする。

2部、母のカラオケが始まる。
サクサクとあっという間に4曲歌い、
ここでバトンタッチ。

今度は私の番。

沖縄に住んでいる私のすぐ上の兄も、
家族みんなで駆けつけて来てくれた。
奥さんと息子3人連れて。
写真は奥さんが撮ってくれたもの。

母はこの日のことを、
兄には言っていないというので、
私がこっそり伝えておいた。
ギリギリの誘いにもかかわらず、
予定を調整してみんなで来てくれた。

おかげで私も甥っ子たちに、
ピアノと歌を聞かせることが出来た。

母はずっと、私が何を歌うのか気にしていた。
「あれがいいんじゃない?」とか、
「ちょっとこの曲は重いかなぁ」とか、
「あれが聞きたい」とか。

 

「聞きたい」と言われるとやるしかない。
これもひとつの親孝行だ。
せっかくだからと迷いなく決めた。

 

しかし、私の歌っている間の時間、
母は衣装チェンジの時間に充てていた。

心の中で「そうか、私は場繋ぎか・・」
らしくて笑えたし、
さすがだなぁと思った。

楽屋で聞いてたと、
後できちんと感想ももらえた。
ありがとう。

 

60人ちょっとくらいかな。
たくさんの方が会場に集まった。

娘として母の歌がどうとか、
そういうことはあまり言いたくないが、
こんな風に聞きたいと集まってくれる方が居ることは、
本当に幸せなことだし続けられる間は続けて欲しい。

4回目もちゃんと見届けたい。

 

今回は私まで歌わせてもらって、
たくさんの方に聞いてもらえた。

親孝行だって書いたけど、違う。

 

母がくれたこの機会は

私への大きなギフト。

 

前日に悩んで悩んで突然決めた、
私がピアノを伴奏して二人で歌った
「上を向いて歩こう」
本当に楽しかった。

宝物。

 

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