家がある場所

東京へ帰る日。
東京へ戻る日。
東京へ行く日。

正解がわからない。

 

言葉の使い方に迷う。
沖縄には「帰る」がしっくり来るが、
年々「東京に帰る」もしっくり来るようになった。
家があるから帰るで正しいのか。
そうだ、どちらも間違っていない。

きっと
帰る場所はたくさんある方がいいから。

 

ある1日のこと。

母が美容室にヘアカラーに行くというので、
隣に並んで私はパーマを。
ふたりで並んで途中で週刊誌を交換したり。
誰かと一緒の美容室も楽しいもんだな。

時々、チラチラと目があう感じ。
お互い、何も言わないけれど。

その後はランチで沖縄そばを食べに行った。

「何か甘いの食べたいなぁ」
そう言うと母が思いついたように
「トーエのマーブルケーキにしようか」そう言った。

「まだあるんだ!」

車でお店まで行くと、
店構えも昔のままだった。
お店はお客さんでいっぱいだった。

「20個予約しました・・・」
どのお客さんもそういう感じだったから、
買う分あるかな?と不安になったが、きちんと買えた。

包装紙も昔のままのような記憶。

その話を母とする。
「入学とかお祝いとかお返しとかだねー。」
そうか、そんな時期なんだな。

箱を開けてワクワクする。
この雰囲気がすごく懐かしい。

早速、家に帰ってコーヒーと頂いた。
味も昔のまま、変わらない。

 

今回の沖縄の帰省。
あっという間のような長かったような。

沖縄に帰ると、
いつも時間の感覚が曖昧になるよ。

飛行機の中で、
思い出すことたくさん。
考えることもたくさん。
段々と切り替わっていく。

さあ、また始まるぞ。

 

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