風を待つ

久々にお参りに行った。

 

17時で閉まる。
行った時間はギリギリの16時半。
お天気も良かったからか、
ファミリーで賑わっていた。

 

桜がとてもきれいで、
お写真を撮っている人がたくさんいた。
みんなが思わずお写真を撮りたくなる桜。

 

ここで桜を見たのは初めてかもしれない。
桜の季節に行ったことが無いのかもしれない。

 

「ここでもこんなに立派な桜が咲くんだ」

 

そう思ったから。

 

もし、そうで無かったら、
昨年もきっと同じことを思っていただろう。

 

この力強く咲く桜を眺めていたら、
突然、強い風が長めに吹いた。

桜吹雪。

これには本当に心を奪われた。

もう一度見たいと、
しばらく風を待った。

何度か風は吹いたが、
あんなにもきれいに舞う桜吹雪は、
一度も訪れず。

 

見れなかった残念な気持ち、
あんなに美しい瞬間に立ち会えた喜び、
見上げすぎて首が痛いのと、
それが入り混じった、
なんとも言えない気分。

 

もう一度見たいと、
今でも思っているが、
見れなかったらそれはそれで、
貴重な瞬間として刻まれる。

きちんと記憶に残っていれば大丈夫。

 

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