7.21「私を殺して…」めぐる季節

気が付けばいよいよ大千秋楽。

5月15日
高田馬場ラビネストから始まり2ヶ月とちょっと。

長く続く公演なので、
ネタバレしてしまいそうな思いのままの感想、
それを綴れないもどかしさはあったものの、
だからと言って大千秋楽を終えた今も、
書こうとは思ってはいない。

07.21(sun) 東京・高田馬場 四谷天窓 国吉亜耶子のみ
“東京ハイビーム+日本放送作家協会60周年企画★
ロングランシアター「私を殺して・・・」(日本語題名)”
キャスト:男役(安楽)久下恭平 / 女役(マドンナ)黒田由祈 / 訪問者役 藤村直樹 / 女子高生役 伊藤奈月 / 演奏 国吉亜耶子

このお話はこれからも続きそう。

「また再演があるといいな」
という希望も込めて。


だから今回もここに書くのは、
自分の中で思ったことにしよう。

 

ゲスト出演をさせていただいた際には、
公演のラストにテーマ曲「お別れのうた」を歌う。

 

今回が本当に最後なんだなぁと思うと、
歌いたくなくなった。

「歌ったら本当に終わるんですよ」

そんな思いで胸がいっぱいになった。

それは私だけの中で生まれた気持ちでは無く、
一番大きかったのは、
すぐ近くにいらっしゃるお客さんの表情だった。

大千秋楽。


この日に初めて観に来た方もいらっしゃったと思うが、
そうで無いリピーターの方々も多かったのも事実だ。

この作品はキャストが変わり、
組み合わせが変わるという多くのパターンがあり、
その都度、受け取る印象も変わる。
同じキャストであっても変わる。
言葉を交わす間や、表情でも変わる。
同じ台本では無いような気すらしてくる。

 

そのたくさんのパターンを見届け、
最後の幕を降ろす瞬間に立ち会ってくれた全ての方々、
長く続いてきたキャストが手渡していったバトンが、
ラストシーンに見えたような気がした。

その時に生まれたのは
全キャスト、スタッフ、お客さんへの感謝と敬意。

誰一人欠けても成立しなかったのだろう。

たくさんの人から愛された作品だ。

 

終演後に、
たくさんの方が話しかけてくださった。
このお話の感想はもちろん、
個人的な打ち明けるようなお話もしてくれた。

 

この作品は、
みんなで一緒に見ているけれど、
ひとりひとりに向けられているんだな。

 

記念写真を。

今回、ご一緒出来なかった方も居て、
次回、また何かのタイミングでご一緒出来たらいいな。

 

皆さん、どうかどうかお元気で。
また会う時まで。

めぐる季節。

梅雨の時期は通り過ぎ、
あっという間に夏だ。

 

ありがとう。

コメントを残す