熱海デイズ2

花火が終わった後、
日付が変わるまで食事をしたり、
話をしたりしながら過ごした。

ゆったりのんびりと。

もう眠っている人、
地下のカラオケ部屋に行く人、
近所のスナックに行く人、
それぞれ好きなように過ごす。

屋上の温泉に入りたいと、
持って来た水着に着替え女子で貸切。
のんびりと夜中の熱海を楽しんだ。

夜明けの海に行こうと話していたので、
水着のままみんなで海に向かう。

早朝の海は冷たいだろう。
無理はせず入れたら入ろう。

空がだんだんと明るくなって来る。

地元の少年たちなのか、
夏休みにみんなで旅行に来たのか、
肩を並べて座っている光景に羨ましくなる。
スタンドバイミーを思い出した。

水は冷たかった。

でも、泳いでしまえば平気。
浮いてる島みたいなところまで行き、
そのあと遊泳区間の印の浮きまで泳ぎ、
浮きとロープをしっかり握りながら、
しばらく日の出を眺めた。

地球の自転を感じる。
目に見てわかるくらいの速さ。
普段は全然感じられないけれど、
思ったよりも速いスピードで回ってるんだな。

海面に反射する赤がゆらゆらと、
本当に本当に美しかった。

早朝の海は冷たくて、
海から上がったら身体が冷えた。

まだまだ暑い日は続くはずなのに、
その時、夏の終わりを感じた。

みんなで、と言っても、
もちろん来た人全員では無いけれど、
朝陽に照らされながら、
海面に浮かぶ島に立ったことは青春。

そう、まだまだ青春。

私は青い。

宿に戻り、少し仮眠。
帰りもひとりでのんびりと。

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