花火が終わった後、
日付が変わるまで食事をしたり、
話をしたりしながら過ごした。
ゆったりのんびりと。
もう眠っている人、
地下のカラオケ部屋に行く人、
近所のスナックに行く人、
それぞれ好きなように過ごす。
屋上の温泉に入りたいと、
持って来た水着に着替え女子で貸切。
のんびりと夜中の熱海を楽しんだ。
夜明けの海に行こうと話していたので、
水着のままみんなで海に向かう。
早朝の海は冷たいだろう。
無理はせず入れたら入ろう。
空がだんだんと明るくなって来る。
地元の少年たちなのか、
夏休みにみんなで旅行に来たのか、
肩を並べて座っている光景に羨ましくなる。
スタンドバイミーを思い出した。
水は冷たかった。
でも、泳いでしまえば平気。
浮いてる島みたいなところまで行き、
そのあと遊泳区間の印の浮きまで泳ぎ、
浮きとロープをしっかり握りながら、
しばらく日の出を眺めた。
地球の自転を感じる。
目に見てわかるくらいの速さ。
普段は全然感じられないけれど、
思ったよりも速いスピードで回ってるんだな。
海面に反射する赤がゆらゆらと、
本当に本当に美しかった。
早朝の海は冷たくて、
海から上がったら身体が冷えた。
まだまだ暑い日は続くはずなのに、
その時、夏の終わりを感じた。
みんなで、と言っても、
もちろん来た人全員では無いけれど、
朝陽に照らされながら、
海面に浮かぶ島に立ったことは青春。
そう、まだまだ青春。
私は青い。
宿に戻り、少し仮眠。
帰りもひとりでのんびりと。