3.4 新宿 Marble:偶然を運命に

ライブやイベントの自粛・中止など、
様々なニュースが飛び交う中、
新宿Marble店長の鈴木さんから前日に
「開催」の連絡が届く。

それならとライブの準備をする。
何の迷いも無くと言って仕舞えば嘘になる。
自身が感染すること以前に、
自分が保菌者である可能性が否定できない分、
誰かに移してしまう可能性だってあるわけだから。

おそらくお店だって、
アーティストだって、
お客さんだって、
悩まない人なんてきっといないから。

03.04(wed) 東京・新宿 Marble
“紅白魂合戦”
出演:タマキング / 武田英祐一 / 遠藤理子 / Andare ※各40分ステージ
・Andare member:Key.Vo.国吉亜耶子 / Dr.Cho.西川真吾

結論から言うと、
とても素晴らしく良い1日だった。

遠藤理子ちゃんは、相変わらずの世界観。
彼女の衣装はやっぱり黒で決まりだ。
色々な葛藤を歌った彼女の曲は、
多くの同世代にきっと共感されるのだろうな。

武田英祐一さん、相変わらずのパワフル。
声が大きいのはもちろんだけれど、
それに話をかけたような全力感は圧倒される。
聴きたい歌も最後に歌ってくれた。

タマキングさん、さすがのあんちゃん。
先日マラソンを走った話も聞けたし、
彼のチャレンジ精神や物事へ向かう本気度は、
とても勇気付けられる。

私たちはここで一旦、ライブ活動休止。
ガッツリと制作期間に入る。
その節目のライブ。

今回は出演者が全員アコギの弾き語りの方で、
お客さんも椅子席だったので、
ドラムだとうるさいかなぁと不安もあったが、
ひとつ前の出番の英祐一さんのライブを観てたら、
「あ、全然大丈夫だな」と思った。

いつもより少し長めの40分という時間。
それでもやりたい曲はたくさんある。
しばらくライブが無いというのもあって尚更に。

とにかく楽しく思い切り、やらせていただいた。
何よりあたたかい満席のお客さん。
聴いてくださった方々の真っ直ぐの真剣な目は、
アーティストをピシッとさせる。

こういう時間が本当に愛おしいと思ったし、
これからしばらく無いことを寂しく思う。

何よりもやっぱり、
ライブが好きだと改めて強く思った。

こういう気持ちは常日頃から感じはいるものの、
しばらく無いという環境に置かれてみて、
気が付くこともやっぱりたくさんある。

世の中は新型コロナの話題ばかりだ。
ネガティブなニュースが溢れ、
ライブハウスへの風当たりも強い昨今。

そのおかげもあって、
ありがたさがより増して行くよ。

見届けてくださった皆さん、
本当にありがとう。

店長の鈴木さんから、
ライブを観た感想の言葉の中に、
素敵な強烈な一言をいただいた。

「偶然を運命に変える」

ライブ活動がこの日を境に止まることは、
ライブでも話していないし、
HPやSNS上でのみの告知だった。

そのことを知らずに、
鈴木さんがそういう風に感じてくれたこと、
何より私自身がそれを感じていたこと。

その想いがまるで言葉無しに、
共有できていたのかなと思うと、
胸を打つものがあった。
感動した。

本当に偶然だけれど、
様々な節目をここ、
新宿 Marbleで迎えている。

もちろんその中には、
自分たちで作った機会もある。

今回またひとつ、
偶然にも大きな節目をいただいた。

これにて一旦、ライブ活動休止。

ありがとう。

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