朝、目が覚めたけれど、
なかなかベッドから出られなかった。
もっともっと寝ていたい。
背中が痛い。
ずっと痛いわけではなく、
上半身を動かした時に”ズキン”と響く箇所がある。
それがまたどの箇所なのか、
はっきりとわからないのがもどかしい。
背中の何処かが痛い。
目覚めのシャワーを浴びて沖縄へ行く準備を始める。
背中にはおそらくここだと思うところにカイロを貼った。
こういう時は温めるべきなのか冷やすべきなのか、
それが大事なのだとよく聞くけれど、
この季節、私にとって身体を冷やすという選択肢は無かった。
痛みがなくてもカイロを貼るだろう。
年末に大阪のライブから直接、
沖縄に帰省したのでその時に一緒に持ってきた、
CDやTシャツなどの物販物を置いてある。
だから荷物はいつもより少なくて済むはずなのに、
今回はいつもよりも重たくなった。
レコーディングしてきたばかりの音を編集したり、
色々な作業を少しでも進めたいと思っていたので、
いつも持ち歩いているパソコンだけではなく、
音楽編集用のパソコンも持っていくことにしたから。
これがまたすごく重たい。
連日の疲れはまだ出ていなかった。
気持ちはまだまだ張っている。
その事にほんの少し安心する。
気が緩んでしまえば、
一気に体調を崩してしまいそうだったから。
そうなると飛行機もしんどいし、
何よりも大事なライブを満足に出来なくなる。
こんなに心苦しくなることは無いから。
羽田空港から那覇空港に無事に到着。
仕事帰りの母が迎えに来てくれていた。
「沖縄も寒いよ」
ずっと母はそう言っていた。
いつもならその感覚がやってくるまでに時差がある。
「全然暖かいよ!」到着したばかりにそう思い、
その日の深夜や翌日に「寒いかも・・」
そう実感するのがいつもの流れだけれど、
今回はすぐに「本当だ!」と思った。
沖縄風が強く、そして本当に寒かった。
(と言っても気温は2ケタはあるんですが)
お家でいただく母が準備してくれたご飯。
イナムドゥチはやっぱり美味しいし、
沖縄のマグロも絶品だった。
写真には入っていないが、
それ以外にもサラダや焼売など。
食卓は賑やかだった。
せっかくだからと夜にお散歩。
お正月から一ヶ月ちょっと。
そんなに変わっていない。
それでも今までに経験したことないことに、
何かひとつでも挑戦したいと思うわけで。
初めて屋台の沖縄そばをいただいた。
風が冷たい夜に外で食べる。
温かいスープが喉を通って行く。
全身を巡るように温まって行く。
美味しかった。
そばの味だけじゃないよ。
時間帯も場所も空間も、
作って出してくださった方の優しさも、
初めてのワクワクも、
何もかもが沖縄そばを美味しくさせた。
料理は同じ味でも、
出してくれる方次第で、
味も大きく変わるから。