この日のために帰って来た。
天気予報は雨。
でも、何とか。
父の弟、叔父の一周忌。
あれからもう、1年も経ったのか。
あっという間だなぁ。
お墓に納骨を。
國吉家のお墓は大きな門中墓。
門中墓というのは「父系の血族」のお墓。
父方の血を引いている多くの親族が入っている。
つまり、この先に。
父が眠っているのだと。
今頃、叔父さんと一緒においしいお酒飲んで、
乾杯して思い出話に花を咲かせているのかな。
叔父さんは大学で東京に出て、
そのままずっと東京に住んでいた。
私と年齢の近い娘が3人。
みんな結婚して子供もたくさん居る。
その従姉妹もみんな、
家族で沖縄に駆けつけて来てくれた。
父と叔父の母であるおばあちゃん。
おばあちゃんはどんな思いなんだろう。
帰りにおばあちゃんをお家まで送った。
テレビを付けようと思ったら、
リモコンの電源ボタンを押してもダメで。
「リモコン壊れてる?」なんて話してたら、
「ちょっと貸してごらん」と。
おばあちゃんが同時に2箇所押したり、
色々なボタンを数回押したら点いた。
驚いた。
さすがスーパーおばあちゃん。
ベランダの窓を開けると鳩が。。。
國吉家一同、
みんながこんな風に集まれたこと。
とても貴重に感じる。
この日を迎えたこと。
これからお芝居で歌う
「お別れのうた」に思いを馳せる。
あの曲は私の遺書みたいな歌。
祖父が亡くなった時に思ったこと。
祖父はこう思っているだろうと思ったこと。
私もこう思うだろうと思うこと。
それをそのまま歌にした。
叔父さんが作ってくれた機会。
大切な1日。
大事に大事に過ごそうと。
いつも笑顔でニコニコしていた。
ベッドの上でも冗談を言って、
たくさん笑わせてくれた。
叔父ちゃん、本当にありがとう。