ずっと文字ばかりを眺めていた。
頭の中で映像を描き、
それらを言葉に変換する作業。
ひたすらイメージばかり浮かび、
言葉の持つパワーを使い切れない。
白いメモ紙はボールペンの花だらけだ。
書いた言葉を読んでみては、
「違う」と横線を引く。
新しい言葉を書こうと思っていても、
横線で引いた言葉は存在感を訴えてくる。
そうなると、
その言葉に影響されてしまい、
新しい言葉が思いつかない。
だから横線で引いた言葉を、
ぐるぐると塗りつぶすように消す。
花びらの無いボールペンの花が舞う。
そんなことを3時間ほど続けていたら、
お腹が空いた、刺激が欲しい!と、
カレーを食べたくなる。
食べたいものは、
食べてしまうのが一番いい。
新宿まで行った。
特にここがいいとか決まった場所は無い。
何となく、ここに決めた。
彩りが素敵ですね。
こういうカレーが食べたかった。
普通のカレーも大好きだけれど、
それは自分で作るのが1番美味しいと思うから。
真っ先に食べたのは、ナンだった。
あれ??
私はもしかしたら、カレーというより、
私はナンが食べたかったのかもしれない。
ナン、2枚目のお代わり行ってしまいました。
2枚目の半分を食べる頃、
お腹がいっぱいで、
最後は罰ゲームみたいな、
修行のような気持ちになっていた。
ナンは簡単に飲み込めない。
水分が無いと喉に詰まってしまう。
言葉に、似ている。
簡単に飲み込めないし、
飲み込むためには何かが必要だ。
修行だ。
言葉のことばかり考えている。
嬉しような悲しいような。
プラスマイナス、プラスのこと。