予定変更キャッツアイ

予定通りに行かなかった。

でも、それで良かった。

那覇からバスに乗り沖縄市へ向かおうと、
タクシーに乗ってバス停まで行く。

しかし、完全に甘く見ていた。
沖縄の道路事情。

思っていたよりも道は混んでいて、
バス停に到着した頃には、
予定よりも10分を超えてしまっていた。

乗ろうと思っていたバスは、
5分前に出たばかり。

「もしかしたら遅れていて、まだ来ていないかもしれない。」

そう思っていたけれど、
そんなことは無かった。
次のバスは、約30分後かぁ。。

しばらく待ってみた。

予定の時刻になっても来る気配が無く、

「まさか、今度のやつは遅れている!?」

そんなことは良くある珍しくもないこと。
けれど、今回は切り替える。
「よし、今日はやめよう!」
明日も大丈夫と言っていたので
そのお言葉に甘えさせていただき、
「やっぱり明日にしますね」そう連絡をする。

行動がちょっと遅かった。
ここから目的地まで約1時間かかる。
家を出たのは15時過ぎていたし、
明日は家を出る時間も早目にしよう。
そうだ、お昼には出よう!

よし、方向転換。

 

近くの違うバス停まで移動する。
そこから、バスに乗れば、
母の職場近くのバス停まで行ける。

三ヶ日も終わり、母の仕事が始まった。

この道を歩いて行けば20分くらいかな。
ちょうど着く頃には母の仕事終わりの時間。

歩いて行こうかと思ったけれど、
バスに乗りたい気分だったし、
それにこの道を歩くことには、
まだほんの少しだけ抵抗があった。

この道が悪いわけでは無い。

前回この道を歩いていた時に、
起こった出来事とリンクしてしまう。
起こった出来事自体はもう、
自分の中では完結しているはずなのだけれど、
やっぱりどこか違うんだな。

“その時”を思い出してしまうんだな。

だから気持ちをもっともっと、
気持ちだけでなく思い出も一緒に、
塗り替えていかなければならない。

だからバスに乗った。
バスの思い出にしてしまえ!

なんて。でもそんなの違っていた。
バスから景色を見るだけで、やっぱり蘇る。
“前にここを歩いていた時、まだ何もわかっていなかったんだ”
その後に自分の身に起こる出来事。

最寄りのバス停を降りて少し歩く。

こんなにのどかな場所だったっけ。
この道は何度か来ているけれど、
こんな風に景色を見たことなんて無かった。

少しだけ立ち止まる。

ひとりの時間。

バスが通っている道から1本入るだけで、
こんなにも田舎だったんだなぁ。

あの日はどんな思いだったかなぁ。
家から歩いて行ったから、結構かかったんだよな。
療養から復活の為のめざせ体力増加の帰省だったし、
まだまだ歩くのはしんどかったけれど、
それでも何とか頑張ろうって、歩いたんだよな。
途中で休憩しながら1時間くらいかけて。

母の仕事の手伝いをしに行ったんだよな。

猫が不思議そうな顔をして見ていた。

近くまで寄ったら、首を傾げた。
ちっとも逃げようとしない。

そうか。
君たちは私の気持ちをわかってくれるか。
大丈夫?そんな風な目をしているじゃないか。
何だ、イイやつだな。

その時はそう思った。

でも今改めて見ると変わるもんだ。

「なんかちょうだい」

そんな風に言ってるような目にしか見えないよ。

私が今、何かちょこっと食べたいだけなんだな。
甘いものが、ちょっと食べたい。

そうやって自分勝手に、
捉え方どころか気持ちまでも変わっていくもの。

そう、そんなもんなんだな。

ありがと、キャッツアイ。

どちらにしても、
めちゃくちゃかわいいな。

そこは変わらないんだな。

 

 

CYA!

 

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