君はとっくに忘れているだろう

1月が終わろうとしている。

約束のことを考えていた。

思い出したことは、
“果たせなかった”ことの方。

自分がした方、された方、両方の約束。

「今度〇〇するよ」
そう言って未だに果たされないこと。

「今度〇〇行こう」
そう言って未だに行けていない場所。

たくさんのことがあるのだけれど、
期限があるものってどれくらいなのだろう。

 

例えば、
別れた恋人との間での話なら、
「果たせなかった」でいい、のかもしれない。
でも、そうじゃない、のかもしれない。
いつかまた廻りめぐって、
同じ人に出会って恋に落ちたら、
その時には果たせるのかもしれないよね。

 

「今度〇〇行こう」
これに関しては期限があるような気がする。

それが例えば、
どこかの美味しいイタリアンだったとする。
そのお店が諸事情により無くなってしまったら、
もう、その約束は果たせないわけだ。

でも、「代わりに△△にしようよ!」
そうやって一緒にイタリアンに行けたら、
(別にイタリアンでなくても良いけど)
それで、約束は果たせた同然だ。
どこからどこまで。
難しいな。

 

もう10年以上も前に作った曲に、
“約束”という曲がある。
当時、ライブでもよくやっていた。

その時のMCを今でもなんとなく覚えている。

「絶対に変わらないことは約束なんてしない」
「絶対に果たせることは約束なんてしない」
「守れない可能性があるからこそ約束をする」
「私は”国吉亜耶子”ということは変わらないでしょ?」
「変わらないことは約束しない」
「約束したいと思えることがあるってことが大切」

そんな風なことを言っていたなぁと。

当時は真剣にそう思っていたし、
今でもそう思っている部分があるのは確かだよ。
でも、それだけじゃないことも、
それ以後の10年あまりでわかって来たよ。

それらの言葉は、
時に社交辞令で使われることもあるし、
それが本当に社交辞令かどうかも、
日々が続く以上、わからないんだな。

今までのたくさんの会話の中で交わした約束。
それを守れるか、果たせるのか、
それはまだまだ、結果を出すには早いんだな。

 

「もういいや」
そう思っていることですら、
未来には「もういい」
そんな風に思っているかどうかも、

わからないんだもの。

空が不思議な模様を描いていた。

・・肋骨みたいじゃない??

 

果たせていない約束、どれくらいあるんだろう。

言った側、言われた側。

その時どんな気持ちで言ったのか、
その時の受け止め方によっても、
内容の比重は平等ではないのだろう。

軽く言ったであろう言葉を、
すっと覚えていることだって、
たくさんあるんです。

たくさん、ある。

 

Seeya!

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