渡川物語7:最後に愛を込めて

帰りのお天気は少し曇りだった。

最後に映像のインタビューで感想を述べた。

空港で。
(雑音多くて使えないかもしれないけれど)

「どうでしたか?」というのに対し、
「すごく疲れた」と言った。

本当に疲れた。
とはいえ、最高に清々しい疲れ。

小学校の頃、運動会で全力で参加し、
帰って来てお家でぐっすり何時間も爆睡する、
そんな感じの疲れだった。

演奏の全力は当たり前のこと。
そうでなく、それ以外の瞬間、
お祭りの行事や文化や歴史や人々と接すること、
全力で楽しみ、五感フルパワーで感じた。

こんなに幸せな疲れは、滅多にない。
日々のストレスとは無縁の疲れ。

だから、心の底から堂々と「疲れた」と言えた。

気持ちが良かった。

 

お土産もたくさんいただいた。
自分で購入したのはこの中で10分の1くらいだ。

3日間お世話になった民宿とくえさん。
ここは安らぎの場所だった。

初めて入った時から、
「ただいま」そう言いたくなる場所だった。

本当に3日間、お世話になりました。

 

そして渡川神社。

この場所に来ることが出来てよかった。
あの日、あの歌った場所。

あの時間を共にしてくださった皆さんには、
本当に感謝の気持ちでいっぱい。

なにひとつ欠けても、
ここへ来れなかったのだから。

 

このまちの映像に音楽を使われなければ、

このまちを知ってもらおうと思う方がいなければ、

このまちが映像を作らなければ、

映像を作ってくださった福井さんに出会っていなければ、

 

このまちにお祭りがなければ

お祭りに演芸の時間がなければ

このまちが無ければ。

 

東京の家でもう一度動画を見る。

ここに居る方はみなさん、

“この人で無ければ”
そう思える人しかいなかった。

それぞれがここにいる意味や理由があり、
それをきちんとわかってらっしゃって。

繋がっていく命があり、

繋げていきたい景色や想いで溢れていて、

本当に眩しかった。

 

帰って来て、何度見ただろう。

だって。
いく前よりも遥かに、
知っている人がたくさん映っているんだもの。

この映像を愛する理由が増えた。

 

永久保存版。

 

渡川へ。
たくさんの愛を込めて。

 

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