帰りのお天気は少し曇りだった。
最後に映像のインタビューで感想を述べた。
空港で。
(雑音多くて使えないかもしれないけれど)
「どうでしたか?」というのに対し、
「すごく疲れた」と言った。
本当に疲れた。
とはいえ、最高に清々しい疲れ。
小学校の頃、運動会で全力で参加し、
帰って来てお家でぐっすり何時間も爆睡する、
そんな感じの疲れだった。
演奏の全力は当たり前のこと。
そうでなく、それ以外の瞬間、
お祭りの行事や文化や歴史や人々と接すること、
全力で楽しみ、五感フルパワーで感じた。
こんなに幸せな疲れは、滅多にない。
日々のストレスとは無縁の疲れ。
だから、心の底から堂々と「疲れた」と言えた。
気持ちが良かった。
お土産もたくさんいただいた。
自分で購入したのはこの中で10分の1くらいだ。
3日間お世話になった民宿とくえさん。
ここは安らぎの場所だった。
初めて入った時から、
「ただいま」そう言いたくなる場所だった。
本当に3日間、お世話になりました。
そして渡川神社。
この場所に来ることが出来てよかった。
あの日、あの歌った場所。
あの時間を共にしてくださった皆さんには、
本当に感謝の気持ちでいっぱい。
なにひとつ欠けても、
ここへ来れなかったのだから。
このまちの映像に音楽を使われなければ、
このまちを知ってもらおうと思う方がいなければ、
このまちが映像を作らなければ、
映像を作ってくださった福井さんに出会っていなければ、
このまちにお祭りがなければ
お祭りに演芸の時間がなければ
このまちが無ければ。
東京の家でもう一度動画を見る。
ここに居る方はみなさん、
“この人で無ければ”
そう思える人しかいなかった。
それぞれがここにいる意味や理由があり、
それをきちんとわかってらっしゃって。
繋がっていく命があり、
繋げていきたい景色や想いで溢れていて、
本当に眩しかった。
帰って来て、何度見ただろう。
だって。
いく前よりも遥かに、
知っている人がたくさん映っているんだもの。
この映像を愛する理由が増えた。
永久保存版。
渡川へ。
たくさんの愛を込めて。