久高島に行く理由

この内容はあまりにもプライベートで、
ここに載せるか迷ったけれど、
いずれ何か(おそらく自分)の役に立つかもしれないので、
きちんと書いておこうと思う。

 

朝9時。
家の駐車場で、
母の従姉妹のまりこおばちゃんと待ち合わせ。

 

前日1月7日。

思い立ったように、母に話した。

そうそう。
先日、1月5日:伝えられていくということ
こちらの内容にも出てきたまりこおばちゃん。

昨年、2016年の9月に、
まりこおばちゃんに電話をしていた。
「あやちゃん、今度帰ってきたら一緒に久高に行こうねー。」
そう言っていたのを思い出した。

母は仕事の行事があった。
その年始の大事な行事に、
まりこおばちゃんもお手伝いに来ると聞いていた。
だから「まだ一緒に居るかな?」
そう思って母に電話をしてみた。

電話をした頃には、
まりこおばちゃんはもう帰ったとのこと。
母に話をしてみた。

「明日の予定は?久高に行こうか?まりこおばちゃんも行くかな?」

私はダメ元で聞いていた。
母は「行かない」そう言うと思っていた。
だけど母は、すんなりと、
「ちょっと聞いてみるねー」と。
ちょっと意外だなぁと、驚いた。

 

大雨だった。
運転はまりこおばちゃんがしてくれた。

まりこおばちゃんが笑って、
「あやちゃん、歓迎の雨かもしれないねー」
そういうような事を言った。

雨だけでなく風もすごく強かったから、
船出るのかなぁと不安だったけど、
まりこおばちゃんも母も「出るよ」と言っていた。

そうか、これくらいじゃ欠航にならないのか。
そう思いながら、景色を眺めていた。

「雨、上がるといいなぁ」そう言った。

目的地へ近付いて来た。

「海、キレイだね」そう言ったら、
「全然キレイじゃないよ」母が言った。
「こんなに曇っているのに、ちゃんと青いよ」そう言ったら、
「天気良かったら、もっとキレイさー」そう言った。

家から車で40分くらいかな。
南城市にある安座間港へ到着。

この船に乗って30分?かな。
10時発の船に乗る。
思っていたよりも混んでいた。

本島で買い物をして帰る島の方も居たが、
8〜9割くらいが観光客だった。
そうか、本当に久高島は、
色々な人が行き来するようになったんだな。

みんな、日帰りかな?
それとも、泊まりかな?

気付けば島に到着。
本島で買い物して帰るおばあちゃんが、
まりこおばちゃんに話しかけてきた。

“タンカン”という沖縄のみかんを3つくれた。

島に到着したら親戚のおじちゃんが待っていてくれた。
車で親戚のお家に到着する。
久しぶりに会うハツエおばあちゃん。
今は亡き祖父の従姉妹にあたる。

祖父の父とハツエおばあちゃんの母が兄弟だった。
小さい頃にお家に遊びに来て泊めてもらったこともある。
懐かしい。

「おひさしぶりです」お仏壇にお線香をあげた。

気が付いたら、
お隣のおばあちゃん、ヨウコさんも遊びに来ていた。

今回、久高に来た理由をまりこおばちゃんが説明した。

「ちょうどいい時に来たねー。」

ハツエおばちゃんがそう言った。
ヨウコさんも色々なお話を私にしてくれた。

「これはもう、遺伝子だからね」

ふたりが口を揃えて言った。

「まずはあそこに行って来なさい。」
そう言われた場所へ向かう。

今はもう無い、昔、祖父が住んでいた家へ。

空き地になっていて、
「ここに家を建てられるよー」そう言っていた。
その時、家を建てて住んでもいいなぁ、そう思った。

でも待てよ。
家を建てるための資材はあの船で運ぶのだろうか・・・。
結構時間がかかるかもなぁ、なんて考えていた。

お線香をあげる。

「ありがとうございます」

その後は、門中(ムンチュー)の方へお線香を。

この写真だとわからないが、
天井の大きな板が落ちたりと、
家の老朽化が進んでいた。
「なんとかしないといけない」
そう、まりこおばちゃんが言っていた。
これは本当に危険だと思った。

その後は、大里家にお線香を。
立派な大きなみかんがたくさん生っていた。
近くで見たら、笑えるくらい大きかった。
グレープフルーツくらいかな。

案内してくれているおじちゃんが、
「誰も取らないってことはあまり美味しくない」
そのようなことを言ったので、みんなで笑った。

ここに来たことに大きな意味があった。
今、ここで起こっている悲しい事実もわかった。

まりこおばちゃんの提案でここで1曲歌った。
一番左のお位牌、高炉が”クニチャサ(クンチャサ)さん”のもの。
そこの向かい側に座って。

歌うまでに1分間くらい、
心が静かになるまでじっと待つ。
そして歌う。
そのまま目を瞑って1分くらい。

歌い終わり目を開けると、
母もおばちゃんも泣いていた。

ちょっと疲れた顔してるな。

記念写真のシーサーと。
このシーサーに会うと、
祖父にあったような気持ちになる。

帰る頃に雨は上がっていて、
太陽の光が顔を出していた。

帰りの船の中、熟睡していた。
気が付けば本島に到着していた。

 

To be continued…

→ 1月8日:久高島から帰って来て

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