そこへ行く理由は行こうと思ったから

1月8日:久高島から帰って来て の続き

昨夜、眠れなくて月を見ながら思いついた。

思いついたというか決めたこと。

どうしてそう思ったのか、
それもわからなかったので、
とりあえず行こう、行ってみようと。

行こうと決めた場所が3ヶ所ある。

まず、1つ目は尚徳王のお墓。

インターネットで場所を調べた。
そしたら家からそんなに遠くない。
歩いて20分くらいで着きそうだ。
歩いて行くことにした。

帰省する度に必ず訪れる
那覇市識名にある祖父・祖母の家の前を通る。
と言っても、今はもう亡き祖父と祖母。
今は母の弟、叔父の家族が住んでいる。
1月1日、その日も新年の挨拶に行った。

その家の前を通り過ぎる時に、
「行ってきまーす」と心の中で呟く。

そこからちょっと先の方、
この辺りだなぁ。。というところまで来た。

ちょっとだけ迷う。

この坂がすごかった。
坂の途中のお家の駐車場に、
車が止まっていたりするのだけど、
すごいパワー使っているな、と思った。

「車も大変なんだな。」

車に同情してしまう程の坂だった。

坂を登りきったところを左に行くとすぐ見えた。

実際にはお墓はない。
陵墓跡と書かれていた。

こんなところがあったんだと思った。
まだまだ知らないことだらけだ。
そんなに遠くないのに、
通ったことない道って結構あるんだなぁ。

 

そう思っていたら、バスが通った。
「あれ、このあたり道を通るバスに乗ったことがあるぞ」

その時に気がつく。
おそらくこの道は初めてでは無い。
でも、今までは全く気にしていなかったんだな。
見えてなかったんだな。

この世のものは、
きちんと存在していても、
「ある」と自分の世界で認識しないと、
自分の世界には「無い」に等しい。

自分が普段MCで話している内容を思い出した。

「歌は聞いてくれる人が居て初めて”歌”になる」
「聞いてくれる人が居ないとこの世に無いに等しい」

よくそう言っている。

コンビニで買った泡盛を巻き、持参したお線香を。

そして手を合わせた。
前日に久高であった出来事のご報告、
そして大里家で歌った同じ歌を小さな声で歌った。
すごく、小さな声で。

汗が流れた。

その後、次の目的地へ向かう。

ここからは海も見える。
これにも気が付かなかったよ。
しかし、すごい高いところにいるんだな。

ここから海が見えることも初めて知った。

2つ目は安里八幡宮。

お賽銭をして、手を合わせ、
心の中で話しかけることは、
ひとつ目の尚徳王陵墓跡と同じことを。
ここに来た経緯を自分なりに話した。

ここでも歌った。
やっぱりすごく小さな声で。

誰もいなくて良かった。

御参拝に来ている方が居たら、
突然、隣で歌い出す人なんて、
ちょっと不安になるもんね。

自分でもそう思うよ。

周辺を歩いてみる。
那覇市の中心地とは思えない空気感。

沖縄はそういうところだなぁ。

いつも観光客で賑わうメインストリート、
国際通りをちょっと入っただけで、
懐かしい昔の風景が残っていたりする。

生まれる前の時代じゃないか、
そんな感覚になる場所もある。

「ありがとうございました」そうお辞儀をした。

そして3つ目の場所へ向かう。

この日に行こうとずっと前から決めていた場所。
アウトレットモールあしびなー。

翌日に東京に戻ることが決まっていたから、
もう、この日にしか行けない。
(もっと早く行けば良かっただけなのだけれど)

東京は寒いと聞いた。
沖縄に比べると、そりゃそうだ。
帰省した1月1日よりも寒いみたいで、
これじゃ無理そうだな、というコートだった。

ダウンも買いたいと思っていたし、
せっかくだからきて帰ろうと思って。

国際通りからバスに乗って向かった。

買い物客でいっぱいだった。

大々的に冬物セールをしていたから、
とても期待していたのだけれど、
そもそもダウンを置いている店自体が少なかった。

たくさんある店舗の中で、
選択肢は2店舗の5種類に絞られた。
それくらいでちょうど良かったかな。

あまり悩まなくて済んだし、
それにやっぱり、
ちょっとだけ疲れていたから。

そうだ、母とここで合流したんだ。

母は黒いブーティを買っていた。
紺色のパンプスが欲しいと言っていたけど、
ぴったりというものが見つからなくて。

母は靴が本当に大好きだ。
いつか素敵な靴をプレゼントしたいな。

私が母にプレゼントした
ReebokのEASYTONE。

スニーカータイプじゃなくて、
EASYTONE TOO GLAMORっていう、
女性らしいものにしたんだけど。

全然、履いてくれないな。
彼女はインナーマッスルを鍛える気が、
全くないのだろうか。。。

今度はあの急な坂を一緒に登って、
母のインナーマッスラー度を確かめてみよう。
(私よりありそう。)

 

CYA!

 

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