ヒストリー 第6章:接着剤

当日のソールドアウトをいつ出そうか迷っていた。
これに関してはメンバーにも相談した。
「そろそろ出さないとまずいんじゃないか」
1週間くらい前からそんな話をしていた。

仙台や大阪、遠くから来てくれた方も居た。
当日にも連絡がいくつか来ていたけれど、
泣く泣くお断りした方も居る。
本当に本当にごめんなさい。
見たいと思ってくれた方、全員に見てもらいたかった。

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photo by AZUMA Tatsuya

MCでも話をしていたこと。
今回、パンパンの塔を呼んだのは”彼らの音楽が好きだから”
それはもちろん、何よりも彼らのお人柄が好きだ。

まめくんのマイペースな感じ、
フジッコくんの真っ直ぐさも、
森内くんのシュールな笑顔も。

それに何より私にとって、
バンドメンバー全員と話せるバンドは多くない。
(これは私に問題がある)

再開してから色々なところで共演してきた。
大阪、稲毛、新宿。。
私は彼らが共演で、心強かったんだな。

まめくんが歌う”光”とはなんだろう。
“光は簡単にわれない”
きっとまめくんは”いつかわれてしまう”
それをわかっているからこの言葉が出て来たとそう思っている。
それを初めて伝えた時にまめくんは「初めて言われましたー」そんな感じだった。
その感じもまた、まめくんだなぁとすごく思う。
パンパンの塔、ありがとう。大好きです。

 

井上ヤスオバーガーさんは、
2015年8月25日のイベント主催者だった。
私たちは彼にお誘いを受けて、
そのイベントでもって活動再開した。

まだ活動表明もしていなかった頃。
声をかけること、もの凄く迷っただろうな。
それでもお誘いの連絡をくれたこと。
それは、とてもとても嬉しかったし、
ヤスオさんのイベントで復活するのは、
喜んでくれる人がたくさん居るだろうし、
みんな納得するだろう。そう思った。

色々な場面でステージを共にしたし、お家に泊めてもらったこともある。
多くの後輩から慕われている兄貴だ。
だから是非、今回はこちらからお誘いしようと思った。
1年後を見届けてもらいたかった。
井上ヤスオバーガーさん、ありがとう。大好きです。

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photo by miyu.H

星くん、髪すごい!!

ぼくらは、どんな風に映っただろうか。

短い期間の中で、
出来る限りの目一杯の時間を使って、
一生懸命やって来たことを、

ここで全部出し切る、思い切りや全力でやる。

ただそれだけだった。

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photo by AZUMA Tatsuya

ステージに立っているのは5人だけれど、
このイベントに携わってくれたたくさんの方がいる。

まずはここにも掲載しているお写真を撮ってくれた
アズマタツヤさん、ミユちゃん。
素敵なお写真をどうもありがとう。

 

そして、
この企画イベントを開催するにあたって、
色々と相談に乗ってくださった新宿Marble店長、鈴木さん。
僕らの音をみんなに届けてくれた音響・PAすーさん。(鈴木)
僕らに光を差してくれた照明・アスカちゃん。(鈴木)
そして初のグッズ販売に力を貸してくれた物販・サチ。(鈴木)

驚異の鈴木率!!

 

フライヤーやグッズを作ったりwebを立ち上げるにあたって、
たくさんのお力と楽しい時間をくださった小西一紘さん、真理子さん。

そして、荷物と僕らを運んでくれた池谷さん。

 

たくさんの皆さんに力をお借りした。
皆さんのおかげで、この日を無事に迎えることが出来た。
感謝でいっぱいです。

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photo by AZUMA Tatsuya

 

何度、心が折れそうになっただろう。

頭の中が混乱する日々だった。

ライブのステージ上でのこと
ライブのそれ以外のこと
グッズのこと
お客さんのこと

やることがあまりにも多過ぎて、飽和していた。

ひとつずつ順番にこなせばいいのだけれど、
なかなかそう、うまく行かないことも多かった。

その順番のどこかで止まってしまうと、次には進めない。
そんな風に、やりたいことがやれないなんてこともあって、
もどかしい時間を過ごすことも多かった。

それでも、やらなければならない。
途中で投げ出すことは自分に負けること。
だから絶対にあきらめない。強い決心。

「そうだ、待っている人がいる」

 

折れそうな心は折れることは無かった。
折れかけた心を繋ぎ止める接着剤を持っていた。

どんどんと荒んでいく私の心を、
すうーっと包み込んでいくものがあった。
支えがあるということはどんなに心強いだろう。
どんなことでも乗り越えられる気がしていた。

そうだ、支えてもらってばかりではダメだ。
そんな風に自分がしてもらったように誰かを。
そんな気持ちでステージに立った。

ぼくの接着剤。

今ここを読んでる”あなた”のこと。

どうもありがとう。

 

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