見えないからこそ

家の近くのお店でご飯を食べて歩いて帰る。

猫ちゃん発見。
とても綺麗なお顔で「美人だねー」と言うと、
兄が「猫にその感覚がわからない」と言った。

帰り道、兄と色々なことを話す。

というよりも、
兄が話しているのを聞いているという感じだ。

話を聞いていると、
「そうだよなぁ、色々と心配させてしまっているよなぁ」
そんな気持ちになり、そのことばかり考えるから、
いざ質問されるといつも答えに迷う。

決して話を聞いていないわけではない。
「そうだよなぁ」と思うばかりで、
具体的な言葉が思いつかないし出て来ない。
なんと言えば伝わるのか、
考えを述べるよりもまず、
この感情が目に見えたらいいのに、
そんなことを思う。

振り向いたら、月が綺麗だった。

家に着いたらベランダに出て、
ズームにして撮ってみた。

やっぱり、直接見るのが1番きれいだな。

そう思ってしばらく眺めていたら、
いつもの自問自答が始まる。
答えの出ない自問自答。

ついさっき
「感情を見てもらえたら」
そんな風に思ったけれど、
見えない方がいい感情の方が、
よっぽど多いことに気付いた。

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